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内容説明
まだ老いていないから元気。しかも会社にいかなくてもよいから疲れることもそんなにない。でもその力の使いどころを間違えると、悲しい定年後を過ごすことになってしまう。話が長かったり、過去の栄光にしがみついたり、下手の横好きにお金をかけたりすると、まわりから嫌がられるに違いない。そんなことにならないために、自分を律し、先を見据えた生き方を学ぶ必要がある。人生百年時代に必須の一冊。
目次
はじめに──定年後は「コ」をおそれない
第一章 孤立を恐れないと覚悟を決める
好かれる人になるためには
夫婦はそもそも別の人間
街を捨てよ、旅に出よう
第二章 自分の役割を捨てる
「何の役にもたたない」ということの意味
時間の無駄遣いは人生の無駄遣い
早期退職という選択肢
第三章 古きものにいまを見つける
古典を読めば定年後がわかる
地図は〝謎〟の宝庫
第四章 体と心のペースをつかむ
体の健康には食事と散歩
心の健康を保つ
風を吹かすべからず
第五章 残すものと捨てておくもの
徐々に貧しくなっていくことを受け入れる
自分にとって何が大切かを見極める
親が子どもに遺せるもの
家や財産をどう始末するか
終活を夫婦で話し合う
終章 人生の《店じまい》に向けて
おわりに──人生の扉の閉め方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
44
この類いの本は・・と決めていたのに手にしたのは、文章のもつ格調の高さと、同年代である先生の語りの切実さが身に沁みたからです。目次にある、古きものにいまを見つける、身体と心のペースをつかむ、残すものと捨てておくもの、等々の項目を見れば内容は見当がつきますが、個人的には自己の道楽!の結晶物の始末について、淡々と「立つ鳥跡を濁さず」とする先生の言葉に背中を押され、一つ踏ん切りがついたのでした。その他老後を心穏やかに過ごすための夫婦の距離の取り方、身体と心の健康の保ち方など、リンボウ流ノウハウは一読の価値あり。2020/12/29
壱萬参仟縁
26
確か、2007年夏に、三田Cで鈴木孝夫先生らと著者の、よく遊びよく学べの講演を拝聴したことを想起した。感じの良い人(012頁)になりたい。というか、感じのいいユーチューバーになりたいです。やらせていただくというふうに観念したら平和(023頁)。動画の世界もそうだと思う。見えない視聴者に向けて発信する以上は。荘子の無用の用(064頁~)は試験に出ても文句を言えない。大人(たいじん)の風格とは、自分ではしなくてもみんなに敬仰(けいぎょう)される人(068頁)。すごい人格者ですなぁ。2021/05/10
Fondsaule
20
★★★☆☆ まだ少し時間があるけど、読んでみた。 何かを「やってくれない?」と頼まれたら、それができることであれば、ともかく誠意をもってやる、その心がけが最も大切。 定年前も同じかな。2023/02/02
おおにし
17
(読書会課題本)ブルデューの言う「文化資産」をしっかりお持ちの方が書いた定年後のマニュアル。庶民向けではないかもしれないが、夫婦の距離の取り方など役に立つ助言もあった。2021/08/31
Tatsuhito Matsuzaki
16
著者は70代の男性ですが、定年(早期退職を含む)を迎えるにあたっての心の持ちようには、共感する部分があります。 しかし、電話&SNSはダメでメールが良い、とか、読書は古典 と言い切るところは世代間の格差を感じました。2021/10/02
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