新潮文庫<br> カタストロフ・マニア(新潮文庫)

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新潮文庫
カタストロフ・マニア(新潮文庫)

  • 著者名:島田雅彦【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2020/11発売)
  • 【24時間限定!】春分の日は読書 Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍(3/20)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101187143

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内容説明

治験のアルバイトに参加したミロク(26)が病院で目を覚ますと、地上から人の姿が消えていた――。コロナ質量放出が地球規模の大停電を引き起こし、ライフライン停止、原発危機、新型ウイルスによる感染症の蔓延が同時発生。あっというまに近代文明は失われ、人工知能が新世界の構築を推進している。人類はこのまま滅びゆくしかないのか? 前代未聞の大淘汰に、一人のゲーマーが立ち向かう。宮内悠介氏との刊行記念対談も収録。(解説・小島秀夫、どぶろっく 江口直人、ゴールデンボンバー 歌広場淳、吉川浩満)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょき

21
再読。新潮で「黎明期の母」を連載で読んでいたが、連載って間隔が空くのでこの小説のストーリーなど最初と最後くらいしか覚えておらず、ほぼ初読みのような感じで読めて得した気分もした。そもそも全体を包む男性目線なストーリーはどうかというところはあるものの、好きかと言われると好き。白石一文の小説をついつい夢中で読んでしまうのと似てる。ただSFとしても秀作で練り込まれたストーリーがそもそもいい。今は読んですぐなのでかなりの部分を思い出したがまた10年後にどうかということでマイルストンとして残しておきたい。2023/03/30

solaris

7
書店に立ち寄ってなんとなく手に取った本。島田雅彦って、エンタメ小説の作家さんだったか?などと思いながら読むと、これがまた面白い。読書時間があまり取れない人にも読めるように、簡潔に書かれた文章で、読むこと自体が好きな人には好物かもしれない。太陽コロナ質量放出で全世界のインフラが停止、強力な伝染病流行と致命的な終焉もの、後半が新たな道筋が示されるポストヒューマニズムもののような構成。これだけだとつまらなさそうだけど、作者のこれまでの文学活動で積み上げてきた思想が事細かく詰め込まれていて、読み応えがあり。佳作。2020/12/30

タキ

5
んーちょっと個人的には合わなかったかな。政府が人為的にパンデミックを起こして一般市民を淘汰しようとしているとかいうチープな陰謀論垂れ流しは正直読んでて疲れる。以前読んだ図書館本に似たようなのがあったけど、文明が崩壊してもローテクを掘り起こして何とか生活を再生させようとするパートは良かった。2021/01/30

陶子

5
「恥をかくからには何かしら行動を起こしてるのである」勇気づけられた言葉。今までの恥ずかしかった思い出を肯定してくれたよう。そして、これから、かくであろう恥に勇気を与えてくれた言葉。2021/01/24

ふじい

4
子供の頃はサバイバル本や終末論を読み漁ったことを思い出され楽しかった。中二病的感性をいかに昇華してきたか自分を振り返ってしまった。 意図してB級ネタを詰め込んで読者を試す小説。普通の?青年の一人称で進むためどこで騙されるか、穿った読み方をしてしまった。 本格SFなどと大見得は余計だったのでは。2023/04/14

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