内容説明
ガバナンス改革により企業やNGOといった民間セクターも統治主体としての政治的・社会的役割を担うようになった。流動性と不確定性が増大した現代社会では、発生する問題をリスクとして認識し、管理することが求められている。では実際のところ、企業や行政などの多様な領域において、リスク管理はどのように捉えられているのだろうか。
目次
はじめに
第1章 現代的ガバナンスの形成と政治システムの変容[正村俊之]
1 近代国家の統治
2 1980年代のパブリック・ガバナンス
3 1990年代以降のパブリック・ガバナンス
4 コーポレート・ガバナンス改革
5 ガバナンス改革とリスク管理
6 ガバナンス改革と政治システムの変容
第2章 ソサエタル・ガバナンス──機能分化社会におけるガバニングのかたち[高橋徹]
1 はじめに
2 現代社会におけるソサエタル・ガバナンス
3 ソサエタル・メディアと社会
4 機能分化社会におけるガバニングのかたち
第3章 「リスク・ガバナンス」のフレームワークとその課題[小松丈晃]
1 はじめに──システミック・リスクへの対応
2 「リスク」の区別──単純・複雑・不確実・多義的
3 リスク・ガバナンスの要素
4 リスク・ガバナンスと「機能分化」──誰が区別するのか
第4章 宗教とリスクの交錯──世俗化論の変容をとおしてみた諸相[荒川敏彦]
1 リスク論の世俗論的性格と世俗化論的性格の変容
2 世俗化論の受難
3 世俗化論の修正
4 宗教とリスク
5 ポスト世俗化論における宗教とリスク
第5章 科学技術のリスクと無知の螺旋運動[正村俊之]
1 科学技術の両義性
2 科学と技術の分離
3 科学技術の誕生と機能分化の変容
4 科学技術のリスクと知の螺旋運動
5 リスク対策のパラドックス
あとがき
感想・レビュー
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ぷほは
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