内容説明
1970年代後半以降、多くの国々で官僚制改革の機運が高まった。では日本と英国ではどうだったのか? なぜ英国ではスピーディに改革が進み、日本では何十年もかかったのか? なぜ英国ではNPM改革一色になり、日本では政治主導とNPM改革が混じり合うことになったのか? 両国の経緯をたどりながら、4つの新制度論で明らかにする。
目次
はじめに
第1章 分析枠組み
1 新制度論
2 5つの仮説
3 英国との比較研究
第2章 フルトン報告と第一臨調意見
1 官僚制改革とNPM改革
2 フルトン報告
3 第一臨調意見
4 まとめ
第3章 英国の官僚制改革
1 官僚制の決定制度と管轄権
2 組織改革
3 管理改革
4 人事改革
5 議会の行政統制強化
6 まとめ
第4章 日本の官僚制改革
1 官僚制の決定制度と管轄権
2 第一臨調後のうごき
3 第二次橋本政権の官僚制改革
4 組織改革
5 管理改革
6 人事改革
7 まとめ
第5章 事例研究
1 英国―エージェンシー制度の創設
2 日本―国家公務員制度改革基本法
3 比較
第6章 仮説の検証
1 外因性ショックとしての経済危機
2 取引費用仮説
3 PSBs仮説
4 政治行政制度仮説
5 正統化仮説
6 アイデア競合仮説
7 まとめ
終章 日本に何が必要か
1 官僚制改革の条件
2 官僚制改革の難しさ
3 今後の課題
おわりに
事項索引
人名索引