ICT実務のためのインターネット政策論の基礎知識 - テクノロジー・ユーザー・ビジネスにより進化し続ける

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ICT実務のためのインターネット政策論の基礎知識 - テクノロジー・ユーザー・ビジネスにより進化し続ける

  • ISBN:9784326403417

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内容説明

ダイナミックに変化を続けるテクノロジー、ビジネス、そして私たちユーザー。急発展してきたインターネットも歴史を知らずして、ICTの未来は考えられない。標準化、ガバナンス、料金体系、表現の自由、経済学――多角的な議論を通じ、イノベーションを適切に促す「これから」の政策論を米国インターネット政策から学ぶための入門的1冊。

目次

日本語版への序文
謝 辞
はじめに

I インターネットを取り巻く技術的・経済的状況の変化

第1章 インターネットユーザー数の増加と多様化
 1 インターネットユーザーとインターネットに接続するコンピュータの増加
 2 利用者の変化

第2章 インターネット利用のあり方の変化
 1 ネットワーク帯域の消費
 2 ジッタ、遅延、そして信頼性についての感受性(センシティビティ)
 3 1対1のコミュニケーションから1対多数のコミュニケーションへ
 4 P2Pアプリケーションの登場
 5 クラウドコンピューティング
 6 アプリマーケットの登場と不可欠なプラットフォームの変容

第3章 伝送技術とエンドユーザー端末の多様化
 1 伝送技術の多様化
 2 ブロードバンドテクノロジーの技術的相違
 3 次世代のネットワーク帯域の拡大に関する経済学
 4 利用者端末の多様化

第4章 ネットワーク間取引の急激な複雑化
 1 インターネット黎明期におけるトポロジー
 2 プライベート・ピアリングポイント
 3 マルチホーミング
 4 セカンダリーピアリング
 5 コンテンツデリバリーネットワーク
 6 サーバーファーム
 7 インプリケーション

II 政策の方向性

第5章 最適な標準の変化
 1 消費者の嗜好の多様化による影響
 2 テクノロジーの多様化による影響

第6章 インフォーマルなガバナンスの不可避的減少
 1 緊密なコミュニティの重要性
 2 スパムコントロール
 3 ドメインネーム
 4 輻輳対策

第7章 機能の中央集約化
 1 ネットワークセキュリティ
 2 輻輳対策

第8章 インターネットに関わる料金体系の複雑化
 1 フラットレートプランからの乖離
 2 投資インセンティブの重要性とラムゼイ価格
 3 エンドユーザーに対する料金体系へのP2Pアプリケーションの影響
 4 有償のピアリングと市場の二面性に関する経済学
 5 料金体系の多様性を認めることの便益

第9章 通信媒介の不可避性
 1 通信媒介によってもたらされる利益
 2 最高裁による中間媒介の受容
 3 インプリケーション

第10章 不完全な一元化と単一ネットワーク(One Screen)の神話
 1 信頼性、ネットワークパフォーマンス、そしてコスト低減
 2 テクノロジーとサービスにおける違い
 3 インプリケーション

第11章 産業の成熟
 1 供給側の理論
 2 需要側の理論
 3 取引コストに関する考察
 4 事業戦略とインターネット政策に対するインプリケーション

結論

参考文献
訳者あとがき
索引

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