ちくま文庫<br> 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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ちくま文庫
落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

  • 著者名:頭木弘樹【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2020/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480436887

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内容説明

ちゃんと聴いたことがあるのに、そのうえで興味が持てない。落語は落ちが命、と言われるのに、落ちの何が面白いのかさっぱりわからなかった……。そんな人は案外多い。「落語は面白くないのがあたりまえ」から始まる落語案内。桂米朝、古今亭志ん生ら噺家はもちろん、カフカやディケンズ、漱石まで登場し、耳の物語・落語の楽しみ方を紹介する、まったく新しい入門書。

目次

はじめに 「面白くないのがあたりまえ」というところから始めてみたい
第一章 「落語は落ちが命」の本当の意味
Q1 なぜ今、落語なのか?
Q2 面白くない落ちがあるのはなぜ?
Q3 まだ話の途中なのに終わるのはなぜ?
Q4 途中から出てこない登場人物がいるのはなぜ?
Q5 「毎度ばかばかしいお笑いを一席」と言うのはなぜ?
Q6 面白くない落ちでみんなが笑うのはなぜ?
Q7 小咄と落語はどこがちがうの?
Q8 なぜ落語は今でも笑えるの?
Q9 滑稽噺と人情噺はどこがちがうの?
第二章 「耳の物語」と「目の物語」
Q10 漫才やコントと落語はどこがちがうの?
Q11 文字にすると、なぜ噺が死んでしまうの?
Q12 なぜ小泉八雲は「本を見る、いけません」と言ったの?
Q13 「耳の物語」と「目の物語」とは?
Q14 どうしていつも熊さん八っつぁんが出てくるの?
Q15 古典落語なのに新しさも感じられるのはなぜ?
Q16 なぜ愛宕山に登ったら、落語の『愛宕山』は語れないの?
Q17 落語は映像化したほうが面白いの?
Q18 落語は本で読むと面白くない?
Q19 大人にも語りは必要?
第三章 落語は世界遺産
Q20 語り継ぐとなぜ面白くなるの?
Q21 落語と一人芝居はどこがちがうの?
Q22 落語は日本のものなの?
Q23 コモロ諸島の落語とは?
Q24 噺家さんはどんなふうに落語を作り変えているの?
Q25 所変われば話も変わるの?
Q26 江戸の粋と上方のはどうちがうの?
第四章 面白い
面白くないを分けるもの
Q27 同じ噺でも演者で面白さがちがうのはなぜ?
Q28 嫌いだった噺を好きになることがあるのはなぜ?
Q29 ギャグで笑わせてはいけないとは?
Q30 くすぐりにも松竹梅があるとは?
Q31 噺家それぞれの味とは?
Q32 なぜ落語はひとりで演じるの?
Q33 同じ噺を何回でも聴けるのはなぜ?
Q34 落語ってじつは絶望的?
あとがき 落語に何度も助けられた
解説 稀有な落語本 桂文我

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ホッパー

69
落語の面白さや深みについて解釈してくれる。江戸と上方の違いや、原話に遡ってみるアプローチなど、楽しく読めた。2022/08/27

ネギっ子gen

66
【落語に何度も助けられた】「文学紹介者」が、<13年間の闘病生活を落語が支えてくれた>として、落語の世界を懇切丁寧に紹介した文庫本。冒頭は、<「面白くないのがあたりまえ」というところから始めてみたい>と。落ちの面白さや落語の楽しみ方を、34のQ&A形式で紹介。<落語から笑いを取り去ると、じつはかなり絶望的な状況が描かれていることが多い。貧乏のどん底とか、ギャンブルがやめられないとか、女や男に騙されたとか、酒で一生をだいなしにするとか……。しかし、それが人間というものだと、笑って語るのが落語の大きさ>と。⇒2023/11/20

Yuuki.

17
きっと、本当に落語は面白くないと思っている人の多くは、この本を手に取らないだろう。ならば、我々落語好きがこれを読んで、「落語の何が面白いの?」的な事を言われた際の説明に備えようじゃないか!という気持ちで読んだのだが、結果的にそんな目的など忘れて夢中で読んだ。小さい頃から散々落語を聴いてきたけれど、これを読むまで改めて考えた事も無かったオチの役割や、目の物語と耳の物語の違いなど、「なるほど」「確かに」と思わされる解説てんこ盛り。今後、落語鑑賞の際に意識を持っていく部分が変わって、より楽しくなりそう。2021/09/07

imagine

14
二十歳から難病を患い落語に救われたという著者。そのためか、落語の面白さに対する向き合い方、掘り下げ方、そしてなにより愛し方が深い!落語家自身の手による似たような本もあるが、比較にならないほど役に立った。「耳の物語」と「目の物語」という切り口は、落語以外の物語全般を広く研究したからこそ得られた視点と思われ、たいへん腑に落ちる。『駱駝』に黒澤明の『生きる』を重ねた分析も面白い。『ルーツ』や恐山のイタコを例に挙げ、この書の魅力を真摯に伝えてくれる桂文我師匠の解説も素晴らしかった。2021/01/06

寿児郎

12
落語は「面白くないのがあたりまえ」という話から始まり、「落ち」の大切な機能、「目の物語」と「耳の物語」、「演じ過ぎない」、くすぐりの松竹梅、「あえて笑いを減らす」、「細やかな味わいの世界」など、書ききれないほどストライクの連発だった。レイアウト、構成、書籍紹介なども秀逸。 落語って足し算じゃなくて「引き算の文芸」なんだと思った。プラスよりマイナス、ポジティブよりネガティブ、白黒よりグレーゾーン、希望より絶望に価値を見出せる1冊。 この本との出会いは間違いなく大きかった。著者の他の著書もチェックしている。2020/11/08

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