講談社文庫 純情可憐殺人事件

著者名：赤川次郎【著】

講談社（2020/12発売）

• ISBN：9784061847477

内容説明

私情がからめば、ルール違反も平気。迷警部・大貫と井上刑事の珍コンビ、お騒がせ大捜査！　――歯科医が殺された。亭主殺しの犯人は必らず妻、を捜査の信条とする大貫迷警部は、井上刑事を連れ、歯科医夫人の逮捕に向かう。ところが、その夫人は、大貫の初恋の人！　当然、大貫は「この人だけは例外！」と叫んで、別の犯人さがしへ……。はたして、真犯人はみつかるのか？　ユニークな刑事コンビが、おさわがせの珍捜査を展開する、傑作シリーズの第５弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kaizen@名古屋de朝活読書会]

四字熟語殺人件は、大貫刑事と井上刑事の物語。 井上の同棲している直子が活躍するところがすごい。 短編4つ。 純情可憐、一致団結、四方八方公私混同。 シリーズとしては、第五弾とのこと。 犯人だと思いながら読んで行くと、たしかに犯人だったりするし、裏切られることもあるし、飽きない。 直子と井上の性格が、赤川次郎の理想のようだ。

2011/04/17

[coco夏ko10角]

四字熟語シリーズ。『純情可憐』夫を殺したと自白した女性は大貫警部の初恋の人で…。そんな頃もあったのか。今巻は直子の推理が冴えていた印象。　純情可憐/一致団結/四方八方/公私混同

2023/01/04

[白河甚平]

昔人間で大胆な行動ばかりをする困り者の名（迷）警部、大貫と、それに必死になってついていく若手の井上刑事と恋人の直子。主人公は一応、井上と恋人らしい。難解な事件を違う角度から見事に当てる大貫警部。それも直感で分かるという。大胆な推理で脱帽ものである。コメディが混じっていてとても面白い読み物だった。三話めの「四方八方殺人事件」が一番面白かった。警察署内の刑事が次から次へと殺され、井上も何者かに狙われる。いつも、直子のアパートに押しかけてタダメシを食べていく大貫と呆れかえる井上がまた面白い。

2020/09/20

[にやり2世]

こんなふぬけな警部は見たくないなー。

2015/04/23

[mitsu]

今回は大貫警部の初恋の人が出てきました。巻が進むにつれて井上刑事の婚約者、直子さんの活躍が目覚しいですね。

2013/05/21