集英社e選書トークス 映画『マーティン・エデン』 教養を得て生まれ変わり、人生にリベンジした若者は、栄光の果てに何を見たか（映画監督トークス）

著者名：ピエトロ・マルチェッロ【インタビュイー＝映画監督】/集英社学芸編集部【編】

集英社（2020/11発売）

内容説明

〈階級社会を独学と才能で這い上がる若者。これは現代の物語だ。世界のどこにでもある絶望の。〉二〇二〇年にアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト　半地下の家族』のポン・ジュノ監督が「二〇二〇年代に注目すべき監督」の一人に選んだマルチェッロ監督。そんなマルチェッロ監督にとって、初のストーリー映画で長編映画第二作目となる『マーティン・エデン』。随所に古い時代のアーカイブ映像を差し挟み、フィクションでありながらドキュメンタリーの趣が漂う不思議な味わいの作品に仕上がっている。独特な世界のなかでいつまでも浮遊するような不思議な感覚が残る本作についてマルチェッロ監督に伺った。「だから私はどうしてもこの映画をつくりたかった。」絶対観たくなる！　珠玉の独立系映画監督インタビューシリーズ。

目次

一〇〇年の時を経て蘇った「絶望の青春」の書
イカれたチンピラ役から、恋する純情男まで。現代版アラン・ドロン、ルカ・マリネッリ
【ストーリー】
【監督インタビュー】知識や教養は、人生を生き抜く力になり得ることを知った
デジタルでは表せない美を求めて、フィルムで撮る
独学で学ぶことで、唯一無二の世界を手に入れられる
マーティン・エデンの人生は、私たち自身のものでもある
インタビューを終えて
もっと知りたい人のために