内容説明
没後50年、当時の担当編集者が三島の謎に迫る! 『金閣寺』『潮騒』『仮面の告白』など、日本文学のみならず世界の文学シーンにも多大な影響をもたらした作家、三島由紀夫。そんな三島は1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地にて隊員の前で演説をしたのち割腹自殺を遂げた。その理由は今なお多くの謎に包まれている。三島由紀夫の担当編集者であると同時に、友人でもあった著者が語る「作家・三島由紀夫」と「人間・三島由紀夫」の実像とは? 「割腹自殺をした理由」「ノーベル文学賞落選の真相」「川端康成との確執」「突然肉体改造を始めたワケ」……没後50年、三島由紀夫、日本文芸界の多くの真相がいま明かされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なるうお
15
かなり良書。しかも、櫻井先生の直筆サイン入りをいただいたので、大事にとっておく本リストがまた増えた。2021/01/12
DK
6
三島由紀夫さん、映画もやっていたので気になって読んでみました。最期の切腹自殺は聞いたことありましたが、東大法学部を出て官僚から物書きへ。非常に優秀で頭が切れた方だったんですね。単純な右翼皇国主義者だと思われていたそうですが、西欧的なところもあり、存外やさしかったとは、意外でした。2021/03/24
山根清志
0
「文武両道の死の言葉」→「文武両道と死の哲学」2024/06/26
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
馬齢を重ねる我が身を振り返る時、1980年にジョン・レノンが40才で殺され、1970年三島由紀夫が45才で自死を選んだことは大きく影響しているように思う。自然死の齢に近づくにつれ、見事な死を賜ることは常人には不可能なのかと感じる。ライフワークとしてエンディングノートに取り組み、死生観を探究しようとしていると、益々理想の最後は遠くなるように思う。未だ悟りの境地は遠く及ばないと言われたような本だった。2021/09/14