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内容説明
五つの名を持つ大国主神の変幻自在な旅、浦島太郎のモデルとなった山幸彦の海神の宮訪問、吉備津神の温羅退治遠征、天照大御神の「永遠の宮所」を探し求める倭姫命の国覓ぎの旅、民俗行事にみえる仮面・仮装の神々の来訪――神は常在せず、古来、人びとの延長線上にあった。『古事記』をはじめ神話や行事に息づく奔放で多情多様な「旅する神」の姿に、日本独自の神々と人びとの関係をさぐり、原信仰を浮かび上がらせる。
「日本は、ついぞ宗教統制をさほどに大事とせず、多神教が共存を是としてきた。おもしろい、というしかない。そこでの神々も多様な性格があるが、それも絶対的ではない。時どきに変化もあり習合もあり、それがおもしろい。ということは、神々と人びとの自在な関係がおもしろい――」(「第一章」より)
序章 呼べば応える日本の神々
第一章 大国主神の旅
第二章 山幸彦の旅
第三章 吉備津彦の旅
第四章 倭姫命の旅
第五章 倭建命の旅
終章 招かれざる神々の来訪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
7
図書館本 著者ファン あれ?なんかいつもと違う感じ。古事記?桃太郎の鬼は他所から来て山に籠り瀬戸内で海賊もやってた。水軍たちのご先祖?あ!桃太郎のモデルの吉備津彦は確かに「岡山人」ではないわ!キビ団子のお土産をキヨスクで売ったから桃太郎=岡山人イメージになった!倭姫の旅の目的はアマテラス神の呪的環を作ることと、呪的中心を定めることで、元からの山神と無駄に諍いを起こさないよう懐柔したってことか。太陽神は世界的には女神で、中国、アイヌ、イヌイットなどの東アジア系民族も女神で(wikiより)日本独特ではない。2021/04/15
なおこっか
5
同じ著者の『社をもたない神々』が良かったので手にとったが、古事記の筋説明パートが多く、既知の向きにはやや退屈。著者が関わる岡山近隣の鳴釜神事、備中神楽「吉備津」の詳細な紹介は非常に読み応えあるので、もっと我々のもとへ来てくれる神々や、御柱などに寄り付く神々について、的を絞って綴ってある方がよかった。ともあれ、吉備津彦の名は古事記に表れるのだが、室町時代の『御伽草子』には桃太郎の話は無い。現存最古の桃太郎は江戸中期。吉備津彦の温羅退治伝説と桃太郎を結びつけたのは昭和5年のこと。2021/05/27
福ノ杜きつね
1
日本神話の神々と、民間信仰における来訪神を扱い、神々の旅の本質に迫った本。大国主神、山幸彦、吉備津彦、倭姫命、倭健命、それぞれが辿った旅路を紐解くと、ヤマトの神々が地方の土着の神々と折衝し、時に諍いも交えて、版図を拡大していくという構図はほぼ共通している。その中でも、山幸彦の旅から神武天皇の誕生に至るまでの流れは、日本神話における大きな転換点といってよい。天、山、海、すべての血筋がまとまる「点」が神武天皇であり、そこから本格的に「人の歴史」が語られ始めるのだ。2024/05/20
Hiroki Nishizumi
1
ちょっと馴染めなかった2021/05/30
ゆの字
0
古事記をもとに、大国主命や吉備津彦、倭姫命など旅をする神様についての本。興味を引かれて読んでみたけど、なぜか頭に入ってこなかった。内容が取っ散らかっている印象。2021/01/20
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