内容説明
役所に入って右も左も分からない新人から、
そろそろ右も左も分からなければならない中堅まで、
役所仕事の「迷子」に贈る、公務員必修基礎知識!
◇「いまいちよくわからない」を放置している……
先輩にOJT・研修をしてもらって、
役所の内部資料として分厚いマニュアルももらった。
これで完璧に公務員をスタートできる!
……とはなかなかいかないものです。
具体的に仕事を始めて行くと、ちょっとした「疑問」が増えてきます。
なんかOJTで先輩、ここのこと説明してた気がするけど思い出せない……。
先週も似たようなことで悩んだけど、結局よくわかってないな……。
そうなってくると、先輩には聞きづらく、既存の資料では理解が進まない。
まあ、なんとかなるか、と思って放置をしていると……
落とし穴が待っている、ことがあります。
◇「疑問」をなくせば仕事はぐっと楽になる!
役所はもちろん、組織で仕事をしていますから、
必要以上に失敗を恐れる必要はありません。
しかし、未然に防げるならば防ぎたいものですし、
何より「何が失敗か」「どこが躓きか」という疑問を理解して紐解いておくことで、
あなたはグッと仕事がしやすく、楽になります。
本書はそんな、新人・若手が出会いがちな役所仕事の「そもそも」の疑問を、
2人の著者がひとつずつ丁寧に紐解きました。
さあ、扉を開いて、公務員の仕事の授業に出かけましょう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
75
公務員が自学自習するための参考書といったところでしょうか。何事も噛み砕いて説明を求められる現役公務員が書いた本だけに、分かりやすい。この点を自分の仕事にも活かしたいと思います。後輩に失敗してほしくないという著者の思いやりが文面に滲み出ているところに人間的な温もりを感じる不思議な参考書でもありました。著者のような上司のもとで働く方々は幸運だと思います。私の職場の同僚の中には、後輩のミスにわざと見てみぬふりをしてお客から叱責をうけるように仕向けるという教育論をお持ちの御仁がおりますが著者はその対極にあります。2021/08/14
ぽぽんた
24
この本はすごい。異動をきっかけに手にとってみたら、1年目のときに疑問を持っていたことがたくさん書いてある。もっと早くに読みたかったぁ〜!指導員になったときにも役立ちそう。若手の公務員の方は一読あれ。2020/03/22
ひでき
7
地方公務員の仕事を概観したもの。2020/11/03
nanagou
6
体系立てた研修を受けることがなく、OJTという名の前任からの丸投げ状態がデフォルトの職場で働く身としては、後光が刺すほど貴重な本です。助かります。2021/12/30
yuko
5
さすが塩浜さんと米津さん。驚くほどわかりやすく「公務員必修基礎知識」が丁寧に解説されている。基礎知識とは言っても、たとえ話を交えながらこれだけ的確に説明できる職員は少ない。若い職員が疑問を疑問のままにしないためにも、中堅職員がこっそり「復習」する道具にもなりそうな一冊。人事異動で落ち込んだときは割り切りも大事。ただ、ほんのちょっと、「少しでも新しい経験を積んで、次の仕事のプラスにしよう」という思いを持っていると、そこからの経験が無駄にならずに済むはず。」は、私自身としても後輩に送りたい言葉である。2020/01/16