ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

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ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

  • 著者名:國友公司【著】
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • 彩図社(2020/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801304833

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内容説明

国立の筑波大学を卒業したものの、就職することができなかった著者は、大阪西成区のあいりん地区に足を踏み入れた。
ヤクザ…、指名手配犯…、博打場…、生活保護…、マイナスイメージで語られることが多い、あいりん地区。ここで2カ月半の期間、生活をしてみると、どんな景色が見えてくるのか?
西成の住人と共に働き、笑い、涙した、78日間の体験ルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

239
著者略歴がいかしてる。「いかがわしい人々をメインに取材するも、次第に引き込まれ、知らないうちに自分があちら側の人間になってしまうこと多々」。で『西成』だから、さぞ面白いかと思って読んでみた。78日間ドヤに住んでみても、やっぱり分からないことだらけだった。それでいいのかも…。 こっち側とあちら側の境目は、茫洋としていた。2022/08/24

kinkin

105
国立の一流大学を卒業した著者が、大阪の通称あいりん地区で仕事をしながら底に住む人たちのことを中心に取材した本。あいりん地区には行ったことがないが報道番組で見聞きしたことがある。著者は日雇いの仕事をみつけ簡易宿泊所というところに寝泊まりする。そこには覚醒中毒や元やくざ、手配師、素性不明の男たちと出会う。ただそこからの取材の部分が浅掘りというか、暮らしている人たちの奇行紹介に終止しているようにも感じた。かれらを見て何のために生きているのだろうという感情の落とし所がイマイチわからなかった。図書館本2021/12/16

ニッポニア

63
力作。何も持たないライターが、ドヤ街生活を経験し、得た本ですね。何も分かっていない若者の戯言と思うなかれ、少なくとも、働き、眠り、飯を食う、このまず動く姿勢が見習いたい。さて西成ですが、まだこの現代にこの形態の街が存在するのだろうか、と思うけれど、きっとあるんだろうな。仮初の生活を送る人々は、それでもちっぽけな幸せを見つけて、生活保護を受けながらも暮らしている。現実を突きつけられた我々は、何をおもうべきか。2023/12/02

Kazuko Ohta

28
今春から毎月1回必ず動物園前に出かける機会があり、あの辺りに関心が向いています。とはいうものの、それは今に始まったことではなく、これまでもさまざまな映画を観ています。特に印象に残っているのは、本作同様に取材のために西成に移り住んだ映画監督による『解放区』でした。ノンフィクションのようなフィクションで、でもモキュメンタリーとは少し違う不思議な作品でしたが、これが西成なのだと放心した記憶があります。本作を読むとそのときのことを思い出す。今は外国人観光客でにぎわう新世界だけど、新世界国際劇場には絶対入れません。2023/10/01

Tαkαo Sαito

27
ルポ歌舞伎町も面白かったがこちらの方が個人的に面白かった。ノンフィクションの中でもベスト3に入るくらい好き。読みやすい描写と登場人物の濃さがずっと読み進めさせる、中毒性があるルポルタージュ。普通に生活していたら絶対に経験しないこと、接しない人たちとの邂逅、彼らの背景を深掘りしていく中で、知らず知らずに感情移入している自分がいた...2024/03/18

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