ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学

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ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学

  • ISBN:9784152099808

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内容説明

まわりの人々が作り出すネットワークが、あなたの収入、健康、幸福度を決定している! 学校の友達や同僚にはじまり、中世社会の構造や伝染病にいたるまで。あらゆる事象を支配する「つながり」の法則を、スタンフォード大学経済学部の教授がわかりやすく伝授

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

8
非常に面白かった。ネットワークについては以前から関心があったが、多種多様なネットワークが取り上げられていて、興味が尽きない。身近なものから、歴史的なものまで、ネットワーク構造によるつながりや関係、感染・伝達がどのようなふるまいをするかが、分かりやすく紹介されている。原書の出版が2019年ということでCOVID-19についての記述はないかが、黒死病、HIVなど、これまでの感染症の感染についての考察がある。いずれCOVID-19の感染についての解説が出版されることを期待する。2021/04/21

ヨンデル

5
★ヒーマン・ネットワーク、マシュー・O・ジャクソン/依田光江/早川書房、情報が人を成長させ、社会を切り開き豊かになった様子、情報がいかに大切であったかなど詳しく語っている。そのことも重大な意味があるが、私はこの本から人間の本質を読み取った。情報は人間以外にもほとんどすべての生物がやり取りしていることが最近ではわかっている。情報のやり取りなくして生物は生き残れないということなのであろう。2024/06/25

K.H.

4
こんな研究分野があるのか、と目から鱗。わたしなどは、本書で言う「友達の人数によるパワー」にしか目が行っていなかった。タイトルの通り、テーマは人同士のネットワークと、広い意味での情報。どんなタイプのネットワークが、どんな種類の情報の拡散に強いのか、あるいは脆いのかを分析する。他の研究の紹介のみならず、著者自身の実験や検証も盛り込まれて説得力がある。ただ、注と参考文献がネットからのダウンロードなのは勘弁してほしい。スマホ片手に読書とか、わたしのスタイルじゃない。2022/01/07

Haruki

3
フレンドシップ・パラドクス(自分の友達の数より、友達が持つ友達の数のほうが多く見える)や感染病で使われる基本再生産数などの概念を使いながら、ネットワークが持つ統計学とは異なる集団の変化の傾向性を事例豊富に紹介する。感染症や金融ネットワークの特徴も面白いが、人間にはさらに同類性、エコー、ダブルカウンティング、相補性などの特徴によって、ネットワークの分断を生んだり、バイアスがかかって特異性を持った変質を遂げていったりする(銀行の貸し倒れや不平等の再生産など)。この仕組みを把握してバイアスから逃れたいと思う。2021/07/15

みみずばれ

2
人同士のネットワークをテーマに、社会的地位、コネ、金融危機、分断と二極化、不平等など様々な知見が示される。2019年に発売された本であるが、感染症について述べられた部分はコロナ禍を、貿易の発達と戦争の減少について述べられた部分はウクライナ危機を連想させるものがあり、今のタイミングで読むことにタイムリーさを感じた。もっともこれは近い将来の危機を予見していたというより、本書で扱っているテーマが広くかつ普遍的であるということだろう。生まれ育ちが人生に重要な影響を与えるという結構身もフタも無い事実も示されている。2022/03/19

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