角川文庫<br> 西郷の首

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角川文庫
西郷の首

  • 著者名:伊東潤【著者】
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  • KADOKAWA(2020/11発売)
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  • ISBN:9784041099742

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内容説明

西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯は、かつての親友同士だった。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして別離。「明治維新」に隠されたドラマを描く、美しくも切ない歴史長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ブラックジャケット

17
幕末維新史は当然ながら長州・薩摩の比重が大きい。朝敵の方も会津をはじめ固定化された面々。本著は加賀藩の実在の足軽二人を主人公とした。斬新な視点で幕末維新を語る。熱い魂を待つ島田一郎、冷静で剣の名人千田文次郎、歴史の本流の中で加賀藩の存在を示したい。しかし藩政は尊皇攘夷派を弾圧する。戊辰戦争の北越戦線に従軍する二人。一郎は自由民権運動へ、文次郎は新設された陸軍へ、二人の運命は別れる。文次郎は西南戦争で西郷隆盛も首を発見する殊勲。一郎は大久保利通を暗殺する一団に組みする。新鮮な幕末・維新の歴史小説だった。 2023/09/16

駄目男

13
かなり昔、文集新書の『西郷の首を発見した男』という本を読んだことがある。別府晋介の介錯によって切り落とされた西郷の首は、誰かによって持ち去られどこかに埋められたものを、石川県士族の軍人、千田上文に発見さらた経緯を著したものだ。尊敬する西郷の首をよもや自分が発見してしまったと。その千田の竹馬の友、島田一郎が翌年、こともあろうに大久保利通暗殺犯の下手人になるとは。幼い頃から親友で共に北越戦争を戦ったはずの二人は、維新後、片や政府軍に任官し、此方、政府の最高指導者を暗殺するという運命の皮肉。西郷と大久保も2025/08/29

おぎぎ

11
とても良かった。幕末から明治維新、友人同士正反対の性格の加賀藩士二人の行く末が綴られる。明治維新をミクロな視点で捉えると時代の混乱がよくわかる。大久保暗殺から文治郎のその後までは一気に読まされてしまった。初読みの作家さんだったが骨太な筆至。他の作品も読んでみたい。あと装丁がかっこいい。2025/07/03

9
加賀藩士と西郷、大久保の間にこんな因縁があったとは知らなかった。有名無名を問わず登場人物それぞれの葛藤と時代に翻弄される姿を丁寧に描いた秀作だと思う。2021/05/31

coldsurgeon

7
明治維新の波乱の時代に、加賀藩の若き足軽として世の中に足を踏み出した幼馴染の二人の生き様が描かれる。下層の士族の一員が、時代に翻弄され、時代に臨んでいく。世の中の変動は、時として、友情を引き離し、また近づけるものなのか、と読後に思う。西郷の首を見つけた者と、大久保利通を暗殺した者の、半生を初めて知ることになった。2021/09/30

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