内容説明
今、出演する映画でつねに主役をはる俳優が、吉永小百合さんその人。
山田洋次監督は、「高倉健さん亡きあと、小百合さんは『最後のスター』になってしまった。素敵な女優さんはいるけど、小百合さんは別格の存在」と評します。
なぜ、密着取材を引き受けたのかと問われて、吉永さんは笑顔でこう答えました。
「いつ死ぬかわからないから、撮っていただいて幸せでした――」
121本目にあたる出演映画の制作現場に初めてカメラが入、そこで吉永さんが見せてくれたのは、他人を演じるという俳優の得がたい特権と、そのための挑戦。
今「自分に正直に生きたい。難しいことはありますけど、悔いはなくなりますね」と述べる吉永さんのその生き方は、豊かな人生に欠かせない秘訣でもあります。そんな名言も飛び出すインタビューでは、放送では紹介しきれなかった、樹木希林さんとの友情、年齢の受け止め方などなど、その素顔と潔い生き方が文字に鮮やかに刻まれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん＠かのん変更
32
1945年3月うまれの小百合さん。７０代なのに全然年を取られませんね。素敵です。「ほかの人になるというのは俳優だけが持つ極上の「特権」」とおっしゃる吉永さん。もう１００人以上の人生を生きてこられたのだから本当にすごいことです。2022/07/24
りょう
8
レジェンドになってる映画女優さんで、美人女優の代名詞でもある女優さん、７４歳であんなにきれいで、若くてかわいいのは驚き！そして、びっくりする強さとこだわりと、仕事に向き合う姿勢。すごいわ、すごすぎる！2021/05/04
チェアー
8
吉永小百合は、どの役を演じても吉永小百合なのだ。 それを宿命として背負い、生きることは言葉に絶する思いがあるだろう。 残念ながら、この本ではその核心部分には迫れなかった。たぶんだれも迫ることはできないと思う。それを見せれば、彼女は吉永小百合でなくなるから。 2021/02/27
Noah
2
図書館の年明け帯みくじでおすすめされた、NHKプロフェッショナルの番組を編纂した本作。とにかく彼女の仕事に対する姿勢と精神に圧倒され、まさに最後の映画スターたる所以が表されていた一冊でした。2021/04/30
beco
2
吉永小百合さんの凛とした生きざまを垣間見ることができました。母が好きな女優さんなので、送ってあげる予定です。2021/01/03
