内容説明
芸能界随一の勉強家・武田鉄矢さんによるエッセイ集。
50歳にして知ったかぶりをすることはやめ「判らぬこと」を大学ノートに書き出しはじめた武田さん。
そのノートには、子供時代に疑問に思った「分数の割り算」からはじまり、
司馬遼太郎、高倉健との交友、なかにし礼、吉田拓郎の歌詞論まで。
歌手、俳優と幅広く活躍する著者による書き下ろし学問論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
7a
8
同じことを繰り返すようで内容はくどく、好まれる書物や趣味も偏りがあり、幅のある内容ではなかったものの、その分余計な編集をしていない武田さん本人の本当の言葉なのだな、と信じられる。武田さんの口語体で綴られる文章はあの穏やか且つ熱意ある声で語りかけられているよう。「ふたりが同じところで間違ったというのも愛と呼べるのではないか」という記述が心に残った。長年連れ添う二人は価値観の相違など当たり前でそれを見ないふり(許すことが)できるのが愛なんだろうな。2021/02/17
大先生
4
なんとなく手に取った一冊でしたが、なかなか面白い本でした。武田鉄矢さんが、内田樹先生の大ファンだとは知りませんでしたね。本書の内容も3〜4割くらいは内田先生絡みです(笑)六十代から合気道まで習い始めたとは…凄いです。直前に読んだ北山修氏の話があったり、偶然手に取った本ですが、なんとなく運命めいたものを感じましたね。「自虐の系譜」という話の中で、【他人を批判して自己肯定しているつもりかもしれないけど、呪いは自分にも伝染する。若者よ、バカに戻ろう。若者よバカチンたれ!】と書かれているのが印象に残りました。2023/06/30
みみりん
4
ラジオ深夜便のトークで興味を持って読んだ。なかにし礼の詞の言葉に込める思いを戦争中の壮絶な少年時代の体験から生まれたものだと紹介している。尊敬している司馬遼太郎、内田樹の著書の中から著者が心に刻んでいる文章を多く引用。2021/02/20
kimoiue
1
テレビ番組で阿久悠の事をくどくどと語ってる武田鉄矢をまるで汚いものでも見るかのような目で見ていたアイドルだかタレントだかの若い女のことを思い出した。2023/07/03
よし
1
「 武道が諌めているのは驚かされることであって、 驚くことではないからです」「 ぶつかっちゃいかん。相手が押してくるなら、押されなさい。引くなら引かれて、流しなさい 。そこから入身、転換で、合気道です」2023/03/17