内容説明
小説への夢をささえに、浮き沈みの多い半生を、ひたむきに生きた、人気女流の自伝的随筆集――生家からの自立を願い、18歳の若さで結婚。幼な子を連れての恐怖の引揚げ体験、病苦、離婚、そして夜逃げ同然の再出発……。辛酸の中で、文学への執着を一筋の光明として生きた半生を、真率につづる「浮き沈み五十年」をはじめ、懐かしい土佐の山河や愛着ひとしおの着物の話など、人気女流の素顔の魅力が溢れる随筆集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
26
[kindle unlimited] 最近ハマってる宮尾登美子さんのエッセイです。前半の人生波瀾万丈すぎて、よくご無事で…って感想がメイン。 彼女が好んで着ていた着物に関して詳細が細かく書かれている。ただ後半は、日本の芸術歴史に詳しくないので読むのに時間かかっちゃいました。 今でいうファンレターにお返事書いて文通されたりしていたらしい。絶対大変。 おばあちゃんとしての登美子さんがちょこっと現れるの嬉しいですねえ。2025/10/06
Ruemura
0
綾子のその後、がほんのりわかります。2009/12/07