内容説明
写真家の夢を諦め、人力車の車夫をしているショーケンは、彼女に愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押し付けられる等、冴えない毎日を送っていた。しかも人力車に乗ってくるお客は、なぜかずっと仏頂面な女子や、人力車デートでの告白をもくろむ女性、忍ぶ恋を抱えた老婦と訳ありの客ばかりで――。お節介で不器用なショーケンが、自らの将来に迷走しつつも都大路を疾走、彼女たちの悩みを、ちょっと変わった京都案内で解きほぐす!? エブリスタで連載され、大人気の青春ストーリー、待望の書籍版を電子書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
128
恋に人生に悩む青年の成長物語。想像してた内容とはだいぶ違ったけど、人力車に乗って京都の街を駆けめぐってるようでそこそこ楽しめました。大好きな志津屋のカスクートがちらっと出てきてにんまり。東京行きの深夜バスを降りて京都へ戻るショーケン。人間、突きつめられると本当にやりたかったことが見えてくるということか。「理屈はあとからついてくる」若いっていいなぁ。2021/10/04
なみ
12
人力車の車夫のアルバイトをするショーケンが、彼女に愛想を尽かされたり、新人の教育を任されたりする話。 ちょっとずれている新人のアキラ、弁当屋の恋する乙女、あっちゃんをはじめ、キャラクターが生き生きしてて楽しかった。 フミさんが人力車に乗ってるときの、アキラが叫ぶシーンがすごく印象的。最高にカッコ良かった。2020/11/10
sugar&salt
9
お悩み相談要素はなかったような···?結局あの占い師の言ったとおりになったってことかな。2021/10/03
MAMI.
6
★★★☆☆2021/08/08
ささやか@ケチャップマン
5
前作と雰囲気が異なるため、一概には比較しがたいところはあるが、私はこっちの方が好きだったな。各キャラクタのテンポのよいやり取りよる楽しさと、主人公が車夫にやりがいを感じる一方でやりたかったことへの屈折による苦みが、ちょうど塩梅。2020/11/19