内容説明
来る2020年11月25日は、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入し割腹自殺を遂げてから50周年を迎える。これまで作家適菜収氏が三島由紀夫を研究し、三島の言葉の意味するところを「三島の予言」として世に問う一冊。三島は自決の4カ月前に語っている。「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」、そして「人間というのは豚になる傾向もっている」と。そんな国家や社会や人までもが道徳や倫理観を失い、信用さえできなくなった時代に、日本人はどこへ行こうとしているのか? われわれは今後どんな価値観を取り戻して、堂々と生きるべきなのか? 三島が予言した言葉とその意味を探った適菜収の三島由紀夫本の集大成であり、現代日本の病を克服する処方箋に満ちた書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
69
適菜収氏の著作を初めて読みました。同氏の発言は、X (旧twitter) では時々見ていました。本書では、憂国の志士、三島由紀夫の言葉を参照して、現状を嘆く、そんな印象です。それにしても、「安倍晋三と言う総理は、7年8ヶ月かけて日本国を徹底的に貶め駄目にした」とでも言いたげです。2023/11/23
Eiki Natori
6
「日本人は豚になった。 精神の豚が精神の豚を担ぎ上げ、一日一日ダメになった。」 保守主義の観点から右と左の欺瞞を批判する適菜氏の新刊。 「安保法制の本質は、時の政権がルールを変えたということである。」と一言で的確に指摘し、ネトウヨ言説や「九条を守れ」というお門違いのコメントを批判。 一番面白かった(実際に起こったから笑えないのかもしれないが)のは、西部邁に「いつ死ぬんですか?」と聞いたら、西部さんがニコニコしていたくだりと、三島が楯の会の制服を西武百貨店に注文した際、楯の会について「作品」と言っていたこと2021/04/24
つかず8
4
オーディブル。元々は佐藤優が三島の影響を受けている事を本で知って、三島由紀夫について知りたくなった。著者があからさまに反阿部過ぎて、内容的にどうなのかは置いておいて、少し難しかった。昔の頭の良い人は抽象的な言葉を使って説明するので、2倍速で読み進めるのは難しいと悟った。保守と右翼は同じと思いがちだが、本来は相反するもの。保守は反理想的、右翼は理想的という様な違い。三島は日本人が日本人の誇りを持って生活することを理想として、明日ブタになるという強迫観念の様な恐怖なのか生活していた。2026/06/04
スナフキン
3
三島由紀夫のテクストを引用しながら現代日本を批判している。特に安倍晋三への憎悪が凄い。2024/09/17
ara
3
全体的に内容が薄い気がした。 (そのおかげでスグに読めたが・・・) もうちょっと、三島の思想や問題意識の深堀が欲しかったところ。2024/04/25
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