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内容説明
二〇〇一年四月二十六日、80%台の驚異的な支持率を背景にスタートした小泉内閣。その最大の目玉・田中真紀子外務大臣が乗り込んだ外務省は、かつてない危機を迎えていた。年初に明るみに出た松尾克俊元要人外国訪問支援室長の横領事件をきっかけに、「機密費」という得体の知れない存在が、国民の目にさらされたのだ。本書は、「個人犯罪」にすりかえられた「機密費」スキャンダルに光を当てるとともに、事件を生んだ土壌、事件が提示する数々の疑惑等を検証し、「日本にとって機密とは何か」という根源的な問いに挑む!
目次
序章……「改革断行」政権と機密費
第一章……外務官僚・松尾克俊とその犯罪
第二章……政府の裏ガネ「機密費」
第三章……機密費はどう使われたか
第四章……疑惑解明に抵抗する官邸・外務省
第五章……日本にとって「機密」とは何か
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zunbe
1
機密費が必要である事は分かる。この書籍に書かれている事ではないが、特定秘密保護法によって機密を持つこともわかる。しかし、この書籍に書かれている様な機密費の使い方は、どう考えても「機密」と捉える事はできない。同様に、特定秘密保護法によって守ろうとする情報がすべて「機密」であるとも思えない。『正しく運用するならば』「機密費」も「特定機密」も必要だと思うが、どう考えても、『自由に使えるカネ』『なんでも隠せる便利は箱』にしか見えない。国民の中で「機密が正しく扱われている」と考えている人などいるのだろうか。2017/01/28
kazoukato
0
機密とは国益を守る為の必要悪である。と書いてありました。なるほど。2016/07/27
Lara
0
官僚、国会議員とは公務員である自覚がないかの印象を受けます。インテリジェンスの重要性は、島国育ちの日本人にはなかなか理解するのが難しいと思いました。2013/04/13