ハーパーコリンズ・ジャパン<br> ジプシーと呼ばれた少年

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ハーパーコリンズ・ジャパン
ジプシーと呼ばれた少年

  • ISBN:9784596541468

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内容説明

虐待、差別、一族の厳しい掟――
ロマ族に生まれた著者が、閉ざされた世界を初めて明かす衝撃のノンフィクション!
全英ベストセラー第1位!

感動的で、示唆に満ち、愉快で、信じられないほどショッキング。
――ヒート誌
ロマ族の目を通して見たロマ族の世界。今までの見方や考え方が覆る。
――ワシントン・タイムズ紙
強烈で、痛ましく、ユーモアがある。
――ニューヨーク・タイムズ紙

ロマ族に生まれ、トレーラーで転々としながら育ったマイキー。
男は強くあれという一族のなか父親から絶えず暴力を振るわれる日々は気弱な少年にとって地獄のようだったが、
閉鎖的なロマの社会に逃げ場はなく、唯一かばってくれた叔父からは性的虐待を受ける。
やがて自分が同性愛者だと気づいた彼は絶望と共に家を飛び出すが……
虐待と偏見、閉ざされた世界と壮絶な過去を綴った衝撃の自伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

29
何と言うか暴力=強い者が全てを支配するという凄まじい世界でした。疎外された過去があるからなのかなぁ。外部からはロマとして細別され内部では男らしくないとして淘汰された少年の凄まじい青春期。2021/01/02

どみとる

3
まずは倫理観をオフにしてから読むこと(作中にはロマ社会の日常たる暴力、窃盗、詐欺等あらゆる犯罪が登場するが、悲しいことに暴力を除くそのいずれも著者は明確には否定しないからだ)。その上で、著者は父親による壮絶な虐待、叔父からの性暴力から齢15にしてよくぞ生きて逃れたと思う。欧州で蔑まれるロマが唯一の後ろ楯であるコミュニティから脱退することは文字通り社会的に死ぬんだろうからその苦悩たるや想像するに余りある。そんなロマが地元民からの蔑みを知りつつ自集団に謎の優越感を持っている様子は正直なところ歪なものを感じた。2024/10/19

まさみ

3
ジプシー一族の最強の男の家系に生まれた少年の苦悩と青春。「男は強く在れ」と強制されるジプシーの世界でゲイというマイノリティとして生まれたマイキーの辛さがひしひし伝わる。(性的)虐待描写は胸糞悪いし胸が痛いが、当事者の憎めない面や愛すべき面も描かれていて、そのバランスに現実のままならなさを感じる。ブレイディみかこの本に出てきたチャブがジプシー由来とか初めて知った。全体的に読み応えあるが、アイリッシュ・トラヴェラ―の見方は偏ってると感じた。あちら側から見れば別の印象を抱くんだろうな。2020/11/18

カノープス

2
原文に起因するのか訳のせいかわからないが読みにくかった。翻訳もの特有と言おうか。幼少期の事をそんなに記憶しているだろうか、という点を含め半分フィクションくらいの気持ちで向き合ってちょうどいい。2020/11/23

うたまる

1
伝統的に差別を受けるロマの中で、ゲイという二重のスティグマを負った青年の半生記。虐待と屈辱の少年期を経て自立と結婚というクライマックスで大きな感動が…、と言いたいところだがそうはいかない。全部嘘とは思わないが、かなり誇張が含まれているようだ。小学校就学前の幼児に大人が道具を使って本気で折檻しているのに、骨折や病院のエピソードが一つも出て来ない。そもそもその年齢で時系列の記憶がはっきりしているのも変。本書は父親とは異なるスマートなやり方で、ゴージャから同情と支援とお金を掠め取って見せたのだと深読みしている。2022/04/17

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