内容説明
3カ月300万円。
それは人生最悪のアルバイトだった。
戦争に巻き込まれた
実体験を基に描く衝撃のサスペンス!
著者のコラム(「日雇いアルバイトでイラクへ行った。そこで見た地獄」)が
「すごい!」「壮絶すぎる!」「自分と決して無関係ではない!」とSNS世代に大反響!
俺の命を狙うのは誰だ!?
謎を解く鍵は灼熱の地に――
放送作家の立花遼一が電車を降りた直後、車両が爆発した。
さらに数日後、都内で起きた爆発事件の被害者は、遼一が三十四年前に中東イラクで出会った人物と同姓同名だった。
もしや、電車で命を狙われたのは俺では? 一九八〇年、摂氏五十度の国での凄絶な地獄体験が脳裡に蘇り――著者の実体験を基に描く、衝撃と慟哭のリアルサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ココロココ
20
書店で見かけて気になっていたが、その時は買わず、後になって気になって購入。タイトルを忘れてしまい、出版社も覚えていなかったので、探し出すのに一苦労。やはり気になった時に、メモしておくか買わないとこういうことになる。副題を見て面白いと感じ、手に取ってみた。結論からいうと、不謹慎だけれど、面白かった。実体験を基にしたフィクション。途中泣きたくなったし、涙が止まらなくなった。副題がふざけているようにみえるが、ふざけているのではなく、本当に地獄だと思った。今の日本は本当に平和ボケしている。2021/01/16
Katsuto Yoshinaga
6
“バイトで行ったイラクで地獄を見た”という副題とカバー写真や帯の惹句を見て、高野秀行氏風の海外ルポかノンフィクションと思っていたら、全く違った。山手線への爆破テロで物語の幕が開き、主人公が過去に潜入したオウム真理教に絡んだ公安が爆破事件捜査に乗り出す序盤。1980年のODAがらみの建設で沸くイラクでの体験を描く中盤。この中盤のシーンが反響を呼んだようで、建設会社の事務所に天皇陛下の写真が掲げられている描写、現場監督の描写等々、評判がよく分かった。ただ、小説としてはまあまあだったかな。2021/03/05
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
3
お話はお粗末。だが著者の実体験に基づくオウムのサティアンでの日々、気温50度にもなるイラク郊外での外国人の過酷な単純労働(これはカタールでのスタジアム建設現場にも共通するはずだ)、ODAの請負仕事の実態など、実録部分には大きな価値がある。そうしたルポルタージュだけで稼業が成り立てば良かったのだろうが、我々読者が市場を支えきれないんだよね。経験を「作品」に昇華させるには、才能が必要なんだなぁと改めて感じた次第。個人的な興味は満たされたが。2024/02/01
あいちょ。
2
図書館。2021/07/03
sal
2
砂漠の荒野にバスが1台、爆破されたのか窓ガラスと天井が吹き飛んでいる。表紙とタイトルを見て、駆け出し戦場ジャーナリストのルポルタージュだと思って買っていたが、良い意味で裏切られた。テロ題材のハラハラドキドキのミステリー小説なのである。開始6ページでそれに気付き、あれよあれよという間に一気読み。おもしろかったぁ。フィクション半分、実体験半分なので、没入感があるし、伏線のはり方で後半の期待感も上がるし、エンタメとして純粋に楽しめた作品。これは恩田陸の「夜のピクニック」と同じくらい、表紙損してます作品?かも。2020/10/30




