岩波少年文庫<br> かくれ家のアンネ・フランク

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岩波少年文庫
かくれ家のアンネ・フランク

  • ISBN:9784001146202

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内容説明

明るく好奇心いっぱいの女の子アンネは,13歳のある日,家族でかくれひそんで暮らすことになります.外は戦争,でもアンネの心のなかはいつも自由でした.喜びや怒り,夢や恋の悩みを,アンネは親友に打ち明けるように日記帳につづります.戦争の時代に生きるとは.アンネが暮らしたオランダのジャーナリストによる伝記物語.

目次

物語のまえに┴地図┴アンネたちのかくれ家のようす┴1 遊ぶ 楽しみいっぱいの暮らし┴2 家族 ナチスに追われて┴3 戦争 スキポール空港への空爆┴4 法律 ユダヤ人に禁止されたこと┴5 怖れ 秘密のかくれ家┴6 日記 アンネの大きな夢┴7 生きのびる がんばる!┴8 恋 屋根裏部屋でのキス┴9 密告 かくれ家にナチスが┴10 戦慄 アンネの死┴その後┴フランク家の写真アルバムより┴本書の執筆にあたって・参考文献┴引用リスト┴日本の読者のための読書案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

37
児童向けの伝記は、どうしても教訓的になりやすい。あるいは、作者の都合の良い解釈がまかり通り、感動をより起こそうとする意識が高まった結果、事実から乖離する描写も招きやすい。しかし、子供のための哲学や宗教の本を多く書いてきたオランダの作家ヤニー・ファン・デル・モーレンによるアンネ・フランク伝は、そうではない。アンネ・フランク財団の全面的な協力を得て、日記や関連文献、資料を丁寧にあたることで、小説というスタイルではあるものの、ドキュメンタリーのようなリアルさで胸に迫ってくるのだ。(つづく)2019/08/24

ヒラP@ehon.gohon

30
今だからこそでしょうか、読み終えてとても無力感を覚えました。 アンネはどうして死ななければならなかったのでしょうか。 未来のある、青春まっただ中の少女が息をひそめ、戦争から身を潜めていること、その限りある空間で精一杯生きていることが、結果を知っているだけに痛々しいのです。 このような戦争が過去のことのように思っていたら、ウクライナという国が現実化してしまいました。 戦争は嫌だ。 戦争はだめだ。 そんな気持ちを子どもたちに伝えなければいけないと思います。2022/07/02

杏子

21
子ども向けに書かれたアンネ・フランクの伝記。『アンネの日記』そのものは赤裸々に書かれている部分もあってなかなか子どもには勧められないが、こういうふうに物語風に描かれていれば、緩やかにアンネのことを知るきっかけになると思う。日記そのものは、隠れ家に住む前のことやナチスに連れ去られた後のことは想像するしかなかったが、こうして書かれることで日記以前のアンネの他愛もない日常生活を垣間見ることもできるし、最後の場面も読むことができる。収容所の日々は読むのも辛いが、そんな酷いことが実際にあったことを知ることは大切。2020/01/04

おはなし会 芽ぶっく 

16
小学校高学年に『絵本アンネ・フランク』 https://bookmeter.com/books/404022 を紹介することが多かったのですが、もう少し読みたい子にピッタリな本です。前置きと地図、そしてアンネたちのかくれ家の様子が書かれてから本章に入っていきます。背景がわかるのもいいですね。『1遊ぶ…楽しみいっぱいの暮らし/2家族…ナチスに追われて/3戦争…スキポール空港への空爆/4法律…ユダヤ人に禁止されたこと →2020/04/20

頼ちゃん

15
「アンネの日記」はなかなか小学生には難しいので、これはとてもいいと思う。この後「アンネの日記」を読むことにつながれば。2020/04/04

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