岩波科学ライブラリー<br> 新版 ウイルスと人間

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岩波科学ライブラリー
新版 ウイルスと人間

  • 著者名:山内一也
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 岩波書店(2020/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296960

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内容説明

ウイルスにとって,人間はとるにたらない存在にすぎない――ウイルス研究の泰斗が,ウイルスと人間のかかわりあいを大きな流れの中で論じる.旧版に,COVID-19を中心とする最新知見を加えて増補改訂.エマージングウイルスが次々と人類を襲う現代にあって,これまでを俯瞰し,これからを考える,たしかな視座を提供する.

目次

新版まえがき/初版まえがき┴1 ウイルスの歴史は長く,人間の歴史は短い┴2 進化の推進力となったウイルス┴3 ウイルスはどのような「システム」か┴4 ウイルスと生体のせめぎ合い┴5 ウイルスに対抗する手段┴6 現代社会が招くエマージングウイルス┴7 エマージングウイルスの時代をどう生きるか┴8 人間とウイルスの関係を考える

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

16
ウイルスというと悪さするものというイメージがある。この本も基本的に、ウイルス=病気の内容。でも胎盤を取り巻く合胞体栄養細胞は、かつてのウイルスが融合して、必要な栄養は通すが、母親のリンパ球を通さない仕組みを獲得したと言われる。2022/12/31

みなみ

12
Kindle Unlimited で読了。新型コロナまで含めてウイルスについてわかりやすく解説してくれる。やはり気になるのは野生動物から人間に感染するウイルス。エボラ出血熱や新型コロナウイルスなどコウモリ起源のウイルスの多さが気になる。そもそもコウモリと共存していたエボラ出血熱なのに、人間に感染したら他の哺乳類の動物も感染してしまうのが、人間に振り回されているようで動物たちがかわいそう。遺伝子組み換えも要注意なのだとわかった。2023/06/18

西澤 隆

7
最近COVID-19絡みで積極的に発言されている京大の宮沢孝幸先生もよく言われているけれど、社会として対応すべき災難としての疾病「新型コロナ」ではなく、もっと普遍的なすべての生物の相互関係の中で考えるべきウイルスという問題意識を取り扱うのは、獣医に軸足を置くウイルス学者さんのほうが視野が広いのだと思います。感染症対策とか諸政策以前の「基礎知識として」のウイルスの話し。平易でわかりやすく、こういうものを読むひとが増えるともっとCOVID-19対策もヒステリックではないものが許容されるのではないかと思うのです2022/02/19

makio37

7
SARS発生直後に出版されたものにCOVID-19に関する記述が加えられた新版。あまり深い内容が無く消化不良気味だが、混同しやすい細菌との違いなど基礎的な内容の再確認はできた。また、エマージングウイルスの自然宿主の殆どが野生動物だが、その出現の背景には現代社会の発展が関わっている点は興味深い。ダム開発による人と家畜の移動パターンの変化が原因となった例もあるのか。哺乳類約5400種類のうちコウモリは約1200種を占めていること、平均寿命が20年と長く、数年にかけて感染源となりうることは知らなかった。2020/11/15

海星梨

6
KU。岩波書店、Kindle Unlimitedに参戦ですよー! しかもナウいタイトルが読めるやないですか!? 選書も最高かよ! ってことで。まぁ、岩波科学ライブラリーなんでマジに興味ないと目が滑りますが笑、一から学べる内容ではあります……たぶん。最後の植物由来ウイルスとか人内在性レトロウイルスのなかにはミトコンドリア的に活躍してるやつがいるとかが一番興味引かれた。2022/03/02

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