内容説明
詞華集の編纂,歌合,連歌といった古典詩歌の創造の場としての「うたげ」,これに対峙する創作者たちの「孤心」.『万葉』『古今』,そして『梁塵秘抄』等々,日本詩歌史上の名作の具体的な検討を通して,わが国の文芸の独自性を問い,日本的美意識の構造をみごとに捉えた名著.豊饒なる詩のこころへの誘い.(解説=三浦雅士)
目次
序にかえて 「うたげと孤心」まで┴歌と物語と批評┴贈答と機智と奇想┴公子と浮かれ女┴帝王と遊君┴今様狂いと古典主義┴狂言綺語と信仰┴あとがき┴この本が私を書いていた 同時代ライブラリー版に寄せて┴《解説》「うたげと孤心」を支えるもの(三浦雅士)