読書の歴史を問う - 書物と読者の近代 改訂増補版

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読書の歴史を問う - 書物と読者の近代 改訂増補版

  • 著者名:和田敦彦
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 文学通信(2020/11発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909658340

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内容説明

私たちは、読書を自分一人で行う孤独で内面的な営みだと思いがちだが、読書は一人では決して成り立たない。
では読書とはどのようなものなのだろうか。そこにはどんな問いが隠れているのか。本書はそんな多様な問いを調べ、考えていくための実践的なマニュアルである。
文学×教育学×歴史学、出版×流通×販売、など諸学が交差する「読書の歴史」という地点で、何をどう調べ、学べばいいのか。学び、調べることの豊かな可能性や広がりを存分に伝える名著の改訂増補版(40ページ増えました)、遂に刊行!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

68
研究へのヒント集のようなものだけれど、いろいろな知見が得られた。近代の少年少女誌には昔から興味があるし、大正昭和初期の書籍の流通史も調べたら面白そう。ひとりでも勉強できることはたくさんある。アンテナは広く浅く張っておきたいな。2020/11/29

ああああ

1
雑誌や新聞の表現には、読者を引き込んでいくための多様な表現の形式が、工夫をこらして組み込まれてい る。投稿や懸賞、小説や論説、実録など、複数の表現形式が混在することも珍しくない。言語のみならず、写真や絵もむろん多用される。雑誌の研究をすると、こうした様々な表現が読者に果たす役割や、さらにはそれら表現が競合して読者に与える効果を考えさせられることになる。 また、新聞、雑誌メディアは作り手、書き手が複数であったり、匿名、無名であることも多く、作者に対する関心のみではなく、2023/05/20

ぽんぽこ

1
本が読者のもとに届くプロセスや阻害の要因、届いたあとの本の広がりなどを、研究プロセスとともに論じた研究本。この本を通じて人文学の研究方法のとっかかりが掴めればそれに超したことはなさそうです。内容も非常に興味深く、特に検閲については意外と学校でも教えてくれないので、大変に知見が広がりました。専門的な内容でボリューミーな本ですが、人文学系に興味があったり、文学部系の学部に所属している学生さんだったりする方は絶対に一読したほうがいいです。2021/11/07

Mie

0
なかなかのボリュームもあり、読むのが大変だった… けど、これまで読書=読むこと、だったのが+自分の手元に本が行き着くまでのプロセス、にもなって、さらにそれが多様化していたり、時代によってありえないくらい進化していたり、そもそも対象の本のあり方が変化していたり… 一言で読書、本を読め、とか色々言っても難しいものだなあと感じました 読書の歴史を問うことはメディアの歴史を問うことにも連なる、ってことどこかでも言われていたような…2020/12/20

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