中国工場トラブル回避術 原因の9割は日本人

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中国工場トラブル回避術 原因の9割は日本人

  • 著者名:小田淳【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 日経BP(2020/11発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296107414

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内容説明

中国や東南アジアなどの海外メーカーから部品を購入したり、試作や量産を委託したりする業務の機会が、日本の設計者にも増えてきています。同時に、現地との意思疎通がうまくいかず、不良品が発生するといったトラブルに遭遇するケースも増えているのではないでしょうか。著者はソニーで30年近くメカ設計の経験があり、駐在を含む7年間にわたって中国に関わり、設計や商品化の仕事を続けてきました。そんな著者の目から見ると、そうしたトラブルの原因の多くが「日本人設計者の理解不足」にあります。本書では、これまでは日本の優秀な町工場と一緒に「あうんの呼吸」で仕事をしてきた日本の設計者が、中国や他の国々で一目置かれる設計者になるための秘訣を伝えます。
 まず、第1章で「あうんの呼吸」で仕事をする日本人とこだわりなく仕事をする中国人の違いについて説明します。続いて、第2章では日本人設計者の問題点、第3章では日本人が知っておくべき中国人の品質感覚などを解き明かします。第4章から第6章にかけては、中国企業との関わり方や中国人との会話/会議/メールの方法について、具体的なノウハウを示しました。第7章と第8章では不良が発生する原因や見つけ方をお伝えし、そして第9章で部品メーカーの選び方、図面や見積書の作成方法、訪問の仕方など、トラブルを起こさないものづくりの進め方について徹底解説します。

目次

第1章 注意すべき日本人と中国人の根本的違い
・「あうんの呼吸」で仕事をする日本人
・こだわりなく仕事をする中国人

第2章 トラブルと不良品をなくす3つのアプローチ
・「~のハズ」のトラブル、実は日本人に原因アリ

第3章 わだかまりをなくす中国人との仕事
・「今、私は」こう思います、はその場しのぎ
・「使えれば問題ない」の品質感覚

第4章 中国企業との関わり方
・1次メーカー・2次メーカー、商社との関わり方
・OEM/ODMメーカーとの関わり方

第5章 100%意思疎通できる話し方
・日本語が上手な中国人との「会話」に落とし穴

第6章 100%伝える会議とメール
・打ち合わせの進め方 6つのポイント
・メールの書き方 7つのポイント

第7章 不良品はここでこうして造られる
・不良の原因が潜む2つの「モノ」

第8章 不良原因の見つけ方
・治具を確認する6つのポイント
・作業標準書を確認する5つのポイント

第9章 トラブルを起こさないものづくりの進め方
・失敗しない部品メーカーの選び方
・トラブルを生む曖昧な図面とは
・確実な見積依頼とだまされない見積書
・中国メーカーの訪問の仕方

第10章 一目置かれる日本人になる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すいどん

1
私自身中国工場と付き合って3年くらい経つ。 なので前半は結構あるあるの内容。没問題が全然no problem じゃないことや80%くらいしか理解していないこと。 後半はどうやって中国人と付き合うかのマインドの部分と詳細の進め方の内容。結構勉強になったし、振り返ると確かにそうだなーと思うことが多々あり。 中国人は変わらない自分が変わらなければならないという前提のもと、何か問題があれば中国人を非難するわけではなく、常に自問自答し自分の何が悪かったかを考えて行動したい。本書の具体的な行動は都度見返したい。 2021/09/19

k

1
編集不足だが、内容はためになる。2021/04/25

でやー

0
中国人の基本的な対応は、依頼された仕事だけをして、分からない所はしないか、自己判断で行うか。また、業務範囲が明確に分かれていて、お互いに干渉しようとしない。中国人に対して、本当に必要な依頼は妥協せず、必要な理由をしっかり説明する、そもそも・すじ・べき論を強要しないこと。中国人に責任感を持って自主的に仕事をしてほしいという状況の原因は、日本人駐在員が最終責任を持つという仕事の進め方が原因。2021/06/20

Yuki Maekawa

0
よく「あいつら」はと中国人を下に見る日本人が多いが、そもそも中国人のほうが日本人よりずっと多い。 世界的に見ると日本人のほうが特殊、マイノリティな訳である。 中国人はと決めつける前に自分の仕事の仕方がいかにあいまいなのか人に任せているのか疑うべきだと痛感した。 著者がソニーの技術者だったことで、実例に全て基づいていて非常に参考になった。2021/01/30

Dice/K

0
トヨタ社の拘る「現地現物」の有効性を感じることができる本。…まあ、そもそもとして、日本人が設計内容など含めて言語化する能力が低いというのもあるのだけども。ただ、昔中国の企業さんと仕事した際に意見が並行で困ったことがあって、本書の通り「没問題(問題ない)」が「今は」「私は」に裏打ちされるのは確かになぁと思う。あと、動けばいいよね、という考え方も。この辺はいい悪いではなく、違いを認識した上で、確認や誰がやっても同じになる案内を出さねば、なんだろうね2021/01/31

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