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内容説明
山のエキスパート集団「マタギ」が教えてくれる歩き方から衣食住まで網羅したサバイバル登山技術集!
山で生き残るためのマタギの叡智をわかりやすく紹介。
最新情報を追加して新書化。
【目次】
山のプロが教えてくれる古くて新しい知恵
まえがき
1章 マタギは私たち登山者の大先輩
2章 下界の摂生した生活がマタギの始まり
3章 着実にしかも自然を壊さずに歩く術
4章 軽快に山を歩くためのウエアと道具
5章 マタギ料理はダイエット料理
6章 山中で快適に暮らす術
7章 秘伝、自然の工夫・利用術
8章 マタギ流SOSからの回避
あとがき
■著者紹介
工藤 隆雄(クドウ タカオ)
1953年、青森市生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、新聞・雑誌を舞台に執筆活動を展開。毎日児童小説優秀作品賞、盲導犬サーブ記念文学賞大賞等を受賞。
著書に、『富士を見る山歩き』『続・富士を見る山歩き』『富士を見ながら登る山36』(小学館)、『山歩きのオキテ』『富士山のオキテ』(新潮社)、『マタギ奇談』『定本 山のミステリー 異界としての山』『新編 山小屋主人の炉端話』(山と溪谷社)等がある。
日本大学芸術学部文芸学科講師(ノンフィクション論等)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
38
私、週末を待ち兼ねてはトレッキングに精を出す者です。山は趣味の域です。一方、マタギと言えば生活のために山に入り、狩猟を生業とする山のプロ。しかもプロ中のプロ。山は生活です。どうやら、我々のような趣味のハイカーとマタギの一番の違いは、「心がけ」のようです。何よりも慎重に歩き、安全を第一優先に歩く。そんな基本のキから考え直さねばならないようです。2020/11/28
あつべよしき
3
登山などをカケラもやらないので、山と渓谷社という出版社があるのを知らなかった。登山が盛んだろう地域の書店でヤマケイの本がたくさんあるのを偶々見つけ、特に面白そうだったのでこの本を買った。素人が参考にしたら死にそうなワザや知恵が多いように見えてオモロい。街は概ね人間のものだろうが、山という自然は全くそうではないんだなぁと思った2024/04/25
iwtn_
3
最近マタギという単語を見ていたし、サバイバル系の話はなぜか常に興味かあるので、なんとなく読んでみた。山での生活だけでなく、普段の食生活や習慣についても書かれている。ただ伝統通りに生きるのではなく、必要とあらば新しい素材の服を着たりしている様子。やはり「生活」であり、そこには効率の良さを求めるのだろう。しかし、マタギは絶滅していたとは。 木や草の種類とかを書かれても全然見分けがつかないな、などと、植物から離れた生活をしていることが実感できた。使うことはまずない知識だろうが、多少は参考になったと思う。2021/11/06
FK
3
マタギは山の中の道なき道、あるいは「獣道(けものみち)」といっていいようなところを歩く。猟の時は一日に少なくても30キロを歩くとのこと。私たち趣味の登山者は、言うなれば整備された基本的に安全な「登山道」を歩く。そして距離もきわめて短い(私の場合、10キロまでか)。したがって山における危険性の度合いは、マタギは高く、私たちには低い。しかし実際問題として、一般登山者の事故が後を絶たない。それは山についてどこまでいっても私たちが素人であるからだ。私たち素人は、危険回避の方法論をマタギから学べるかもしれない。2021/02/01
Yoshi
2
マタギの生活に興味があり通読。 山の中で活動するうえでのノウハウがふんだんに書いてあり、登山やる人などは参考になる事もたくさん書いてあった。 自然と対峙する上で、無駄をそぎ落とし、その中で生きていくためになにをしていたのか、するのかという自然と生活が密接に結びついた様を知ることができた。2020/12/24