講談社文芸文庫<br> 坂口安吾と中上健次

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,650
  • Kinoppy
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
坂口安吾と中上健次

  • 著者名:柄谷行人【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2020/11発売)
  • もうすぐ大型連休!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~4/25)
  • ポイント 350pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061984523

ファイル: /

内容説明

闘う知性が読み解く、事件としての安吾と中上――日本の怠惰な知性の伝統の中で、「事件」として登場した坂口安吾と中上健次。二人は、近代文学の根源へ遡行しつつ、「自然主義」と「物語」の止揚を目指す。安吾は、自らを突き放すような他者性に文学の「ふるさと」を見出し、中上は、構造に還元することなく、歴史の現在性としての「路地」と格闘する。闘う知性としての安吾と中上を論じた、74年から95年までの批評を集成した、伊藤整文学賞受賞作。
◎「文学」とは、どんな秩序にも属さず、たえず枠組を破ってしまう荒ぶる魂であった。文学をやっている人がすべてそうなのではない。むしろその反対である。文学という枠組を吹き飛ばすようなもの、それが「文学」だった。私と中上は文壇において暴風雨のような存在であった。そして、われわれがともに敬愛していたのが坂口安吾である。(中略)私は安吾を高く評価していた。しかし、小説家としてではない。私にとって、彼の作品は、哲学であり、歴史学であり、心理学あり……、それらすべてをふくむ何か、要するに、「文学」であった。<「著者から読者へ」より>