内容説明
連続殺人でロンドン市民を恐怖の底に陥れている謎の犯罪集団〈クリムゾン・サークル〉を、超能力探偵イエールとロンドン警視庁のパー警部が追う! SF小説の金字塔、キングコングの原案をてがけたエドガー・ウォーレスによる痛快娯楽悪党小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
30
処女長編作『正義の四人』では「読者に挑戦!」スタイルを採って本にエンディングを載せず「結末を推理できたら500万ポンドの懸賞金を出す」と広告したそうだがあまりにも正解者が多くてかなりの損失を被ったそうだ。ミステリとしてはあまりに簡単かつ単純だったのか。17年経って書かれた本作はさすがに簡単に犯人を当てさせない。世間は超能力探偵イェールを盛んにもてはやし、パー警部への風当たりは強くなる一方だ。それは多分に、彼の外見が影響している。「警察の仕事にはあまりにも不向きな容姿」「ずんぐりした男」など言いたい放題。 2015/10/12
颯奏
0
☆2015/07/14
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- 電子書籍
- 短歌研究2021年3月号