内容説明
連れ去られた娘を助けるべく東奔西走する母親。残された手掛かりから監禁場所を探し出せるのか。運河に展開する追跡劇を描いた、アンドリュウ・ガーヴ円熟期の作品が遂に邦訳!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネコベス
27
傲慢な夫アーノルドに嫌気がさした妻クレアは離婚を決意するがアーノルドは一歳の娘クリスティーンを連れて行方をくらます。やがてアーノルドは逮捕されたものの娘の居場所を白状しない。クレアは頼りにならない警察に業を煮やし友人ヒューの協力を得て独自に捜索を始める。前半は狂った夫による凶行がサスペンスを盛り上げるが、中盤以降運河周辺での地道な捜索活動が続くため中弛みしてやや退屈に感じた。ガーヴの他作品に比べるとちょっと物足りない。2018/10/21
koo
3
発表がギャラウエイ事件とメグストン計画に挟まる作品ということで期待値は高かったのですがこれは凡作ですね。夫と別れる決断をした主人公が夫に生後1歳の娘を連れ去られ、娘を取り戻すべく捜索するストーリーですがサスペンスの盛り上がりはイマイチというか緊迫感がなく単調なまま捜索劇は終了、甘い結末も含め基本的な作品のフォーマットはガーヴらしい作品ですが残念な読後感でした、新訳で読めたのは良かったです。2022/05/02
kanamori
0
☆☆★2015/07/23