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内容説明
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きものを知ることで見える日本の姿
「素材」「身体」「名称」「作法」「経済」
日本人が育んだ技術と教養が詰まっている。
きものを着るだけで、学んだことのなんと多いこと。
色の組み合わせを自然から学び、
仕立てから循環思想を、
素材から蚕の生態と医療の効能、神事を、
着ることで自分自身の骨や筋肉、身体の動きを、
着物を購入することで流通を学ぶ。
日本のあらゆる文化経済、歴史まで教わりました。
一つひとつの着物の宝を解体してお届けしよう、
というのがこの本の趣旨です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsu K
2
内容としては、着物に関する雑学が寄せ集めてあって面白かった。ただ、着物と日本文化、「古き良い日本」への盲目的な信奉が言葉遣い含め随所に顕れていて居心地が悪い。上の世代の人の話を聞く時によくある違和感。2023/02/13
しゃむ・しゃむ
0
着物に関する様々な知識。2023/03/27
かすもり
0
着物に関連するあれこれを初めて学ぶのに取っ付きやすそうだったので図書館で借りてきた。野生の蚕から改良した養蚕は食べさせる葉の種類などにより、更に綺麗な絹糸になること、各素材の特徴と使用例、着物の名称と役割、細かな作法など全体的に興味深く読めた。圧倒的な自我が多少目に付くけど、「(昔の人は)一つの着物を工夫して春夏秋冬来て過ごす(p57,1-2行)」事、「胸当ての存在とその有用性」など、着物の知識がほぼ無い人間にもわかりやすく伝わる書き方、注釈でとても勉強になる。言葉の説明が豊富で良心的。2021/04/29
僕素朴
0
野蚕の繭が黄色いのは、繭ができる頃の桑の葉が黄色いから。白い繭に改良したのが家蚕。絹の強さ(通気、UVカット、速乾、殺菌、保湿etc.)は、蚕が自分の命を守るため。まじないの「くわばらくわばら」は桑の畑にいればすべて浄化されて守られることから。調布は多摩川で布を晒したから。世田谷の砧はその布を砧で叩いて柔らかくしたから。十二単など古典装束は紐1本で着付ける。昔、着物の所有数は少なく、半衿の衣替えで季節を感じていた。だから屋号に衿のつく呉服屋が多い。多くの人は「解き屋」で古着を購入。江戸時代は9割古着屋。→2021/04/10