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内容説明
山本太郎と立花孝志――彼らは本当に「ポピュリスト」と切り捨てていい存在なのか。それとも、バブル崩壊のツケを押し付けられた世代の怨嗟が、「時限爆弾」のように噴出したがゆえの現象なのか。本書は、気鋭の評論家による、SNS全盛時代の民主主義のあり方を問う新しい切り口の政治論であり、開かれた「パンドラの箱」の行く末を問う警世の書でもある。これからの民主主義は、SNSの影響を抜きにしては語れない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
24
後半の考察部分が難解なのと、やや山本太郎ら新興勢力の肩を持ちすぎな感もあったが、ネットによって「弱者」を取り込んでいく手法についてはよくわかった。2021/05/15
kamome46
8
政治にうといので、この2つの政党のこと知りたくて読んだ。いっけん、「へんな」印象があるこれらの政党だが、本質的なところでは正論を構えていると知り、色眼鏡の自分を反省した。無知がはびこると、とんでもない社会になってしまうので、時事政経にも気を配ろうと思う。読解度3.4 総評3.3 図書館本2024/06/27
R.
8
遠近法の崩壊や再部族化など新たな見立てには納得できるところがありました。いろいろなことをきちんと知った上で、影響を冷静に判断していきたいと思います。2021/01/09
fritzng4
7
れいわとN国の政治活動ないし選挙活動について書かれた前半は面白い。いずれの党もSNSがなければここまで票を獲得することはできなかったはずだ。筆がノッてるのもわかる。後半は政治家のSNSにおける現況整理とSNS時代の社会についての一般論。なるほどSNSにおける二元論は「部族主義」。しかし急激に俯瞰的視点を持ち込んで熱がない印象を受ける。期待していた内容とは少し異なるかな。。2020/12/17
anken99
4
国政の世界に進出した山本太郎とN国党(立花党首)が生み出す一連の現象について、わかりやすく解説・分析。現代ならではの手法を上手に生かし、その勢力を拡大していることが理解できる。そして、彼ら二人が決して現代のドン・キホーテなどではなく、実に緻密に考え抜かれた政治手法を取っていることがよくわかった。知らなかったのが、彼らの支持層について。失われた世代の多くに対して、政治に目を向けさせていることは確実だろう。まもなく参議院選だが、二人の行動に注目してみたい。2022/06/15