内容説明
亡き従姉の身代わりとして斎川グループの御曹司・孝夫と政略結婚したゆり子。これは事業のための結婚であって愛などない……。覚悟を持って始めた夫婦生活だけれど、孝夫はとても優しく、おまけにドキドキしてしまうほどの色香を無自覚に四六時中放っている。予想外に大切に扱われて戸惑いながらも、ゆり子は彼に惹かれていって――？ 『敏腕CEOと秘密のシンデレラ』にも登場した千博の父母が主役！ じれったくてキュンとするノスタルジック純愛譚。 ※電子版は単行本をもとに編集しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
63
あらすじを読んで勝手に「わたしの幸せな結婚」くらいの時代だと思いながらページをめくったら、最初の一行に昭和51年の文字が。ゆり子さん、ごめんなさい。。ゆり子さんも理系な感じが似ているけど、小夜さんの子供の頃が百花ちゃんにそっくりなんじゃないかと思ってしまいました。長女だからかな？スピンアウトでも続編でも読んでみたいし、他の作品も読みたくなりました。2021/03/15
mariann
26
今まで読んできたエタニティの中で1番好き。 没落華族の所有する土地を開発したい巨大企業の御曹司と政略結婚するはずだった従姉妹が病死し、養女だった為、スライドする形で代わりに結婚したゆり子。前半の従姉妹の看病や互いを庇い合う姿が切ないし、叔母の非道っぷりも目に余る。けど、主人公2人のトンチキさ(いい意味で！)がかなりストーリーを緩ませている。ゆり子さんの好奇心！孝夫さんの滝行（笑）そして弟の孝太がいい奴で。説得力あったわ。彼に押される形で孝夫のとった行動はすごい。いい家庭が築けて良かったね！2022/02/07
陸抗
24
没落貴族の養女のゆり子と、斎川グループの御曹司孝夫の政略結婚から始まる切ないけど温かい話だった。自分の娘が病死したからと、身代わりにゆり子を差し出す叔父と叔母のいかれっぷりに絶句したものの、それを手引きしたのが娘の小世自身というのが切ない。何処までも健気だけど好奇心旺盛なゆり子と、必死に好い人の仮面をかぶって心頭滅却しようとする孝夫のギャップに笑えた。孝夫の弟の幸太も好い人で、彼がストレートにぶつけてくる言葉は正論過ぎてうなずいてしまった。スピンオフみたいなので、元の話も読んでみたい。2023/01/15
ななこ
5
感想が上手く言えなくて申し訳ない。良かったです。とりあえず読み返す為に「敏腕CEOと秘密のシンデレラ」からまた読みます。あの時の叱ってくれたヒーローの母親と破天荒な妻を見守るその夫がこの作品の主人公達なんですよね。どうして叱ったのかがよくわかるお話で可愛らしいヒロインで広い心をもったヒーローだなってなりました。2020/11/07
