内容説明
事件記者とそのネタ元。騙し合い、ときに共闘するその特別な関係が、日本の歴史を作り続けた。時代をえぐる著者渾身の短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
80
新聞記者経験ある堂場氏が記者にとってのネタ元を時代の趨勢と共に標した短編集。サラっと読めるがなかなか秀逸な感がある。あるテーマに沿い、時代の趨勢を編むと、流されるものと流されないものが読者にも見えてきて、それに心酔するか否かということなのだが、堂場氏の持ち味である心情の描写にそれを見ることが出来ると思う。2021/01/17
kei302
61
文庫本解説は文芸ジャーナリストの内藤麻里子氏。 時代の変遷とともに移り行く新聞記者とネタ元との関係性を描いた連作(部分もある)短編集。情報源が人からネットに。新聞の記事を信頼しています。ネットから拾って記事を書いて仕事した気になっている新聞記者は困ります。KindleUnlimited2022/06/14
えみ
53
知りたい。知らせたい。情報とはそういうものだ!世に出なければ情報は情報として成さない。時代が変わっても新聞記者たちの特ダネを狙う高揚、焦燥と後悔、そして苦悩は変わらない。時代は1964年から2017年へ。ネタ元も個人への提供、匿名の電話から不特定多数が目にするSNSへ。その情報は特ダネかフェイクニュースか。裏取りに奔走する其々の時代の其々の新聞記者たちの其々の矜持が描かれる。誰も気にしないような些細な記事でさえ、記者の努力の下から発信されているという当たり前のことを改めて気付かされた。5篇収録の短編集。2020/12/10
坂城 弥生
50
警察小説ではない堂場さんの作品を読んだのは初めてに近いかも。2021/04/01
youmar Jr.
46
うーん🧐 ネタ元はものにしたいねぇ 記者の日常がわかっていいよね あと警察庁の人と記者の繋がりどーのこーのとかそういう話とかも なるほどとおもったよ^_^2021/07/29