講談社学術文庫<br> 古典ギリシア

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講談社学術文庫
古典ギリシア

  • 著者名:高津春繁【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2020/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061597976

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内容説明

ギリシア文化を育んだ風土、民族、その言語、生活……
古代ギリシアの全体像に迫る

遥かな時空を超えて今なお人を魅了し続ける古代ギリシア文化は、いかなる条件のもとに生まれたか。山と海とに画された風土、多様な民族とその言語、市井の民の生活のありよう等の特質を考察するとともに、その比類ない精神がいかに形成され、それが思想、文芸、科学等々にいかに反映されているかを探る。古代ギリシアの全体像を知る好適のガイド。

目次

第1章 土地と人
第2章 ギリシア語
第3章 芸術
第4章 生活
第5章 ヘレニズムと古典文化の伝承

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

swshght

7
久々のギリシャ本。終戦の翌年に書かれた本にしては読みやすい。敗戦後の空虚のなか、筆者を救ったのはギリシャの古典だった。疎開先で貪るように読んだらしい。簡単に言えば、本書は古代ギリシャのガイドブックだ。ギリシャの文化にさまざまな角度から光を当てている。だが、断片的な情報の羅列ではない。全体的なまとまりがある。軸となるのは、ギリシャ人そのものへの考察だ。これが個々の要素を繋ぎとめる。読み進めていくうちに、言語、哲学、文学、芸術が徐々に結びついていく。この過程が面白い。お馴染みの哲人やソフィストもしっかり登場。2013/04/15

ヴィクトリー

1
戦後すぐに書かれたためか、文章に勢いが感じられる。特に言語と文学のところは熱が入っていて著者のギリシア愛が感じられる。他文明との比較に若干主観的かなと思われる所が無いわけではないが、十分に許容範囲内。別に誉めてるばかりでも無く、ギリシア人の利己的であまり道徳を重視しない所なども書かれてるし。これで地図などの図が多く掲載されていれば古代ギリシア紹介にはかなりの良書となる所だが、惜しむらくは一点の図も無い。他の図や写真の多い本を読んでから、更にギリシアを好きになりたい人向け、かなぁ。2012/09/18

アトラス書房

0
時系列順に読みたい場合は『ギリシア・ローマの文学』を。本書では各種作品を踏まえ、ギリシア古典に対する論考を進めていく。かなり専門的のため、気軽には読めない。 終戦の翌年8月に出したというだけあって、当時の日本と古代ギリシアの状況を比べることがある。ギリシア古典を読みふけった著者の熱意が垣間見える。2023/04/20

中村禎史

0
古代ギリシャの民族の由来、古代ギリシャの各種方言と共通語(コイネー)の形成、悲劇・喜劇、詩歌、美術、歴史記述、アテネを中心とする人々の暮らし、産業、料理などをたっぷりと解説する。 ヘレニズム時代(アレクサンドロス大王の時代~紀元前1世紀頃)が、コスモポリタンで近代的な時代でユークリッド幾何学始め科学だけでなく、文学にも優れた作品がありながら紀元前5~4世紀の古典期重視とキリスト教普及の為(写本供給能力に限度がある為)に散佚したものがほとんどとの事。 古代ギリシャ文化のその後の受容の歴史も興味深い。2019/12/02

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