内容説明
遍歴の精神と鋭い自意識 多彩で豊穣な作品群
大航海時代、文学の世界でも、中世という枠を乗り越え、多くの人々が未知への探究心を抱き新しい旅へと出た。果敢な挑戦心、リアルな人間認識、横溢する創造力。個性が溢れ、新時代の息吹が躍動する多彩な作品群。『ドン・キホーテ』『阿呆船』『ガルガンチュア物語』や『ユートピア』『君主論』『エセー』等の作品を通して、ルネサンスという時代の特徴とその精神を解析する。
ルネサンスの文学は枠の緩んだ、あるいははずれたところから始まる。中世の文学が神への絶対の信仰と地上の君主への忠誠という厳しい枠のなかに置かれていたのにたいして、人間の欲望の解放とともに動き出す。チェリーニの『自伝』のなかの言葉「私は自由にうまれついていたのだから自由に生きるつもりである」こそが、ルネサンスの文学を流れる精神となる。――<本書「まえがき」より>
目次
序章 中世からルネサンスへ
1 ルネサンス文学序説
2 ルネサンス文学の世界
第1章 宇宙との交響――『レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿』
第2章 中世トリックスター盛衰記――『狐ラインケ』
第3章 鏡としての純粋道化――『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
第4章 ピカレスク小説という双六物語――『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』
第5章 芸術無頼の徒――チェリーニ『自伝』〈フィレンツェ彫金師一代記〉
第6章 阿呆の饗宴――ブラント『阿呆船』
第7章 道化の女神、物申す――エラスムス『痴愚神礼賛』
第8章 国家という怪物への挑戦――マキアヴェリ『君主論』
第9章 理想の光に浮かぶ島――モア『ユートピア』
第10章 楽しく生き給え――ラブレー『ガルガンチュア物語』
第11章 絶対への挑戦者――マーロウ『フォースタス博士の悲劇』
第12章 鎧をつけた夢想――セルバンテス『ドン・キホーテ』
第13章 絶対的エロスの探求者――ティルソ・デ・モリーナ『セビーリャの色事師と石の招客』
第14章 内的世界への遍歴――モンテーニュ『エセー』
感想・レビュー
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Fumoh
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