講談社学術文庫<br> モーツァルト=翼を得た時間

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講談社学術文庫
モーツァルト=翼を得た時間

  • 著者名:礒山雅【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2020/11発売)
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  • ISBN:9784061598980

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内容説明

軽やかに飛翔する音楽の秘密、名演の聴き方 「休みなく、天衣無縫の遊動を続ける」音楽。そこに刻みこまれる「永遠」。なぜかくも素晴らしいのか。どう「再現」されるべきか。多彩で贅沢なモーツァルト論。

目次

第1章 音楽の時間を翔る鳥――動き続ける永遠
第2章 父、レーオポルト――管理との闘い
第3章 モーツァルトとヨーゼフ2世――ウィーンにおける10年
第4章 《フィガロの結婚》――「与える」方向での人間化
第5章 美を発見する天才――輝ける《ドン・ジョヴァンニ》
第6章 《コシ・ファン・トゥッテ》――モーツァルトの愛の讃歌
第7章 「協奏曲」――開かれた会話の音楽
第8章 死と救済――《魔笛》と《レクイエム》をめぐって
第9章 変わらざるモーツァルト――情報の洪水のなかで
第10章 モーツァルト演奏は、大胆に――《クラヴィーア・ソナタ イ短調》の演奏史
第11章「切実な」モーツァルトをめざして――ワルター、古楽器、アーノンクールなど
第12章 モーツァルトの美意識を探る――管楽器の用法から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みー

0
そもそも作曲家には叙述型タイプと会話型タイプがある。叙述型はある論理性を持って一元的同質的な音楽構成を追求するタイプであり、バッハ、ハイドン、ベートーヴェンなど多くの巨匠がこちらに属する。バッハのフーガやハイドンの弦楽四重奏曲、ベートーヴェンの交響曲等がその優れた実例で、禁欲的・求道的で、閉じた・完成された心性の表現である。他方、モーツァルトの会話型は視点が一元化されず絶えず複数の領域を動き、都度新たなバランスが獲得される。オペラのアンサンブル楽曲、コンツェルト作品が端的な現れである。2022/05/16

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