内容説明
日々の人間関係に疲れていた愛は北野天満宮近くの古い空き家を購入した。
ある日の夜、竃でごはん炊きをしていると、突然小袿姿の美しい男性・輝夜が家に入ってくる。
それからあやかしと食卓を囲む、賑やかな毎日が始まった…!
他人との関わりを絶っていた愛は輝夜たちと一緒に過ごすことで心をじょじょに解かしていく…。
じんわりと心に沁みる“絆”の物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
45
北野の天神さんの御神木に宿る神様の輝夜様。上七軒のシェアハウスにも登場?・・先日の事なのに忘却の彼方。幼い頃から視える妖の姿。母親はどんなにか哀しい想いをしたろう。それが愛への体罰と別れに繋がったのはあまりにも悲しい。妖も人もそれぞれ・・愛は美味しいご飯を炊く。おくどさんで炊いたご飯はさぞかし美味しかろう。おかずは香の物とお味噌汁。この本を読んでいる最中に先日土鍋を送った娘から土鍋で炊いたご飯とお茶碗によそった写真が。ふるさと納税の魚沼産コシヒカリと明太子でと。羨ましい 2022/11/12
hirune
41
【Kindle】この世のものではないものを見る力のある愛(ちか)はそのせいで母に疎まれ虐げられた挙句捨てられたトラウマを抱え心を閉ざして孤独に生きてきた。この母は確かに毒親なのだけど、もしかして娘を傷つける自分をコントロールできなくて、自分と娘を切り離すために捨てたのだろうか?もちろん無責任なことだけど、毒親としてはマシな方なのかもね?愛は優しい神やあやかしに囲まれて幸せになれそうだし☆神様も惹きつけるこだわりのご飯、食べてみたいです😄2021/07/10
Walhalla
25
人との関わりを避けながら生きている主人公が、かまどで炊いたご飯と、あやかし達と一緒に賑やかな食卓を囲むにつれて、少しづつ心を解かしていきます。温かくて優しいですね。古い京町家も、この物語の雰囲気と良く合います。炊き立てのご飯を、しゃもじで「心」の文字を刻んでからひっくり返す。これ、私も真似してやってみようと思います。2023/08/01
よっしー
13
人との関わりを避けていた愛の元に現れた耀夜。一緒に美味しいご飯を食べながら頑なだった愛の心を溶かしていく心暖まるお話…の筈なのですが、私からすると飯テロです!!かまどで炊いた炊き立てご飯、美味しいに決まってるじゃないですか。夜中に読んだので尚更!!お米の食べ比べにTKG…幸せでしょうね~。 どうも、他のお話のキャラが出てきてるみたいなので、そちらも読んでみようと思います。2021/09/06
hotate_shiho
6
愛、人間関係に疲れてたけど、 耀夜さまや他のあやかしたちとご飯を一緒に食べることで、少しずつ変わっていって良かった。愛のお米へのこだわりは凄いなぁ。めちゃくちゃ良かった。2020/10/26