内容説明
クリスマスにさようなら。
この悲しそうな囁きについて知りたいと思ったら、読み進めてほしい。
テディベア―彼らが生を受けるのは新品としてできあがったときではない。
愛し、ともに暮らしてくれる人間が現れたとき、そのときから彼らは目覚め、一生をはじめるのだ…。
聖なる日、四匹のぬいぐるみにまつわる奇蹟が届く。
心優しきクリスマス・ストーリー。
※本作品は、「クリスマスにさようなら」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
53
主人も望まずにゴミにされてしまった4匹のテディベア。一体なんで?聖夜に彼らが語る主人との最後の思い出。しんみり、ほっこりしながらもテディベアが辿るだろう運命が怖くて進むのをためらう。各話テイストが違うし色んな形で楽しめるのに。・・・いいじゃない。こんなのが起きたって。わたしは怪盗マルチェロ好きだぞ。2024/12/29
九月猫
48
“クリスマスにさようなら。そんな悲しそうな囁きについてしりたいと思ったら、この本をこのまま読み続けてほしい。囁いたのが誰か、なぜ囁いたのか、そしてどうなるのかをしらせるために、この本はあるのです。” 四匹のテディベアとそのご主人たち。宝石泥棒、カフェのギャルソンヌ、老フィドル弾き、そして双子の女の子。テディベアたちに訪れるクリスマスの“さよなら”。相棒として愛されていた彼らなのにどうして? 理由が知りたいと思ったら、この本を読んでみて。そのためにこの本はあるのだから。 ぬいぐるみ好きさんにおススメ♪2017/12/26
10$の恋
42
クリスマス主役級のテディベア、「ボクたちは捨てられたの?」。西欧の小国での物語。ゴミ捨て場で降り続く雪に埋もれる4体のテディベア。聖夜なのにやがて焼却炉行き。走る清掃車の中で彼らは自分のご主人だった人との絆を語りだす。大怪盗・適齢期の女性・バイオリン奏者・双子の姉妹、飽きたから捨てられた?いや、そうじゃない。とても愛されていたんだ。でもね…。人の愛に触れたとき、テディベアは初めて命を得る。彼らの中身は人の愛でいっぱい。でも離れてしまえば…。ラストに微笑む小さな奇跡、テディベアたちにメリークリスマス🧸🔔2022/12/24
アイゼナハ@灯れ松明の火
30
舞台はとある欧州の小国。クリスマスの朝、焼却場へ送られることになった4体のテディベア。彼らの口から語られる思い出語りは、クライムコメディにラブストーリー、フィドル弾きの栄枯盛衰に森の王様と双子の姉妹の冒険のお話。まぁ、バラエティ豊かな話をひとつにまとめたものだなぁと感心します。個人的にはカフェのメニューがとても美味しそうな、ブレックのお話が好きですかね。果たして語りを終えた4体の運命は・・・こうきたかぁと不覚にもニヤリとさせられたことでした。2010/12/07
みくに
6
クリスマスにしんみりしたい時にいいかも。ただ、冒険の部分はちょっとやっつけな感じがしたかなあ…。2018/10/23
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