じっぴコンパクト新書<br> 生きるための法医学

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じっぴコンパクト新書
生きるための法医学

  • 著者名:佐藤喜宣
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 実業之日本社(2020/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408339511

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内容説明

大ヒットTVドラマの原点!
漫画『監察医朝顔』監修者、初の著書!

人気漫画「監察医朝顔」の監修者であり、杏林大学医学部名誉教授である著者の初の著書。
「法医学者」の仕事の裏側だけでなく、重大事件や大規模災害、感染症、子ども虐待など、
1万体以上を検死し5000体以上を解剖してきた経験と、ご遺体から届いたメッセージを、今を生きる人々へ伝える。
長年取り組んでいる児童虐待の防止、感染症対策で注目されるエンバーミング(死体衛生保全)など、現代社会の課題解決につながる知見も紹介する。


序章 ようこそ法医学教室へ

第一章 検死・解剖でわかった真実
(火葬が24時間後なのはなぜ?/死亡推定時刻を見極める3つのポイント/死後経過時間をずらすトリック/“におい”に気づき司法解剖へ/「検視」と「検死」/無理心中が一転、殺人事件/解剖前の儀式と手順/葬儀直前、棺に入った状態で検死/単なる偶然か。それとも完全犯罪か/「バイトマーク」から犯人逮捕/人間はなぜ死臭を発生するのか?/「法医昆虫学」死臭を察知する虫の特性)

第二章 世間を震撼させた重大事件
(トリカブト保険金殺人事件/東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件/坂本堤弁護士一家殺害事件/東村山警察署旭が丘派出所警察官殺害事件/井の頭公園バラバラ殺人事件/新宿歌舞伎町ビル火災)

第三章 悲嘆のケア ご遺族と向き合う
(父が家族に残した最期のメッセージ/「心不全」は死因ではない!?/山本五十六海軍大将「空白の1日」/悲嘆のケアにつながる「聞き役」)

第四章 身近に潜む命の危険
(昔は常識、今は非常識/脳梗塞は3時間以内が肝/ヒートショックにつながる危険な組み合わせ/死亡事故増加が危惧される乗り物/睡眠時無呼吸症候群は「突然死」の怖れあり/魚や貝が凶器に!?)

第五章 大規模災害における法医学
(「阪神・淡路大震災」最期に立ち会った者の願い/「東日本大震災」歯科所見による身元確認/心に寄り添ってこその「トリアージ」/異常気象により白骨が?)

第六章 感染症と向き合う法医学
(恐怖!「人食いバクテリア」/一類感染症に対する解剖/致死率100%「狂犬病危険キャリア動物」/「医療崩壊」の先にある「葬儀崩壊」/熱型から「腸チフス」の疑い)

第七章 3つの役割を果たすエンバーミング
(エンバーミングが持つ3つの役割/古代エジプト文明のミイラが起源/「整える」による最期のお別れ/東京五輪開催に備えた「最期のおもてなし」/娘を導いてくれたダライ・ラマ法王の言葉)

第八章 子ども虐待と臨床法医学
(法医学者が子ども虐待に取り組む理由/25年間、検視官に伝え続けてきたこと/子ども虐待の“SOSサイン”/世界に学ぶ「見守りシステム」/未来を救う「こうのとりのゆりかご」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skr-shower

2
Audible.ドラマの監修もしている大先生、受容事件を担当しているのはご自身や仲間の方がずらり。”死臭が発生するのは共食いを防ぎ土に還るため”と言うのは、そうかもしれません。虐待もMRIなどでわかるようになったら、不幸な結末を迎えずに済むようになるかも。2024/03/16

はぶちえ

2
法医学の基礎〜事件簿、将来の展望について書かれた本。とくに、エンバーミングはあまり知らない領域だったが、死者や遺族と対話する法医学者にとっては重要な存在だと感じた。また、ダメージを受けた被害者へのケアが不十分な現状では、臨床法医学の充実が大事になってきそうだ。 難しくなく、一気に読めるのでおすすめ。2020/12/11

アドマイヤ

1
石原さとみ演じる『アンナチュラル』を読んで、司法解剖について気になり、この本を読みました。 元・法医解剖の佐藤喜宣さんが司法解剖を通じて結核や脳梗塞などの病気にかかっていることに毎回命懸けなんだなと思い、司法解剖ドラマって自分のリスクとメンタルを削ってまで解剖していてすごい上にこういう組織ほど世のスポットライトが当たって欲しいと思いました。

TM

1
法医学者として経験してきた様々な事例を,分かりやすく紹介してくれている。法医学の入門,というか,それ以前という感じで,法医学そのものに興味を持ってほしいという感じの本。意外にも多くの著名事件で活躍していらっしゃってびっくりしました。雑学的な面白さはあると思いますが,本格的な入門知識を期待していた人には期待外れかもしれません。2020/11/16

玉露

0
法医学の入門書......の入門書としておすすめできる本。死の三兆候や解剖の種類などの基礎的なことについて分かりやすく解説していて、しかもサラっとすごい話をしていて(有名な未解決事件に関わっていた話とか)おもしろい。これはあくまで著者の推測として書かれている話だが、死臭が発生するのは共食いを防ぎ土に還るため、という話は非常に興味深かった。2023/10/05

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