創元推理文庫<br> 銀河英雄伝説列伝1

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創元推理文庫
銀河英雄伝説列伝1

  • ISBN:9784488725174

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内容説明

遠未来の宇宙。始祖ゴールデンバウムによる王朝樹立以降、専制君主と門閥貴族が支配する銀河帝国と、その独裁に抵抗する人々が作り上げた民主主義国家・自由惑星同盟(フリー・プラネッツ)、帝国領でありながら陰で権力を操ろうと画策するフェザーン自治領(ラント)──三つの勢力によって構成された銀河の盤面で繰り広げられる英雄たちの闘争と栄光を描いた宇宙叙事詩は、刊行から現在に至るまで日本SFの金字塔として永らく読者を魅了し続けている。『銀河英雄伝説』を愛してやまぬ作家たちが捧げる6編を収録する公式トリビュート集。/【収録作】序文=田中芳樹/「竜神滝(ドラツハ・ヴアツサーフエル)の皇帝陛下」小川一水/「士官学校生の恋」石持浅海/「ティエリー・ボナール最後の戦い」小前亮/「レナーテは語る」太田忠司/「星たちの舞台」高島雄哉/「晴れあがる銀河」藤井太洋/著者のことば

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

99
銀河英雄伝説のトリビュート作品集。銀英伝の中では帝国側の方が好きなので、「龍神滝の皇帝陛下」と「レナーテは語る」は楽しく読めた。こういうのを読むとまた本編が読みたくなってしまうのが困りものだ。どの著者も本編と矛盾しないように、ただし意外な側面を見せようとする姿勢が感じられたのが良かったと思う。2020/12/18

ひさか

83
2020年10月創元SF文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。やはり銀英伝と耳にすると読んで見たくなります。小川一水:竜神滝の皇帝陛下、石持浅海:士官学校生の恋、小前亮:ティエリー・ボナール最後の戦い、太田忠司:レナーテは語る、高島雄哉:星たちの舞台、藤井太洋:晴れあがる銀河、の7つの銀英伝トリビュート短編集。小川さんのがとても良く好み。太田さんのオーベルシュタインものが楽しい。藤井さんのは、新たなページ追加で、興味深い。次巻が楽しみです。2021/02/05

さつき

78
銀英伝の公式トリビュートアンソロジー。中学生の頃に出会ってから繰り返し読み、アニメや舞台も観た大好きな作品です。本編では描かれなかった新婚旅行中のラインハルトや士官学校時代のヤン、結婚前のキャゼルヌ夫人、若かりしウランフ、そしてラインハルトと出会う前のオーベルシュタインと描かれる人物も盛りだくさん。銀河帝国の始まりを描き、お馴染みのキャラは登場しない『晴れあがる銀河』も秀逸でした。2020/12/27

mahiro

40
銀英伝へのトリビュートアンソロジー。ラインハルトの新婚旅行に供したエミール・ゼッレの言葉から物語を膨らませた小川一水氏の一篇は流石と思ったし、他の作品も、 ラップやウランフやオーベルシュタインの秘書など原作では早々に舞台を去ったり、殆どふれられていない人物を使ってそれぞれの想像の翼を拡げている。『晴れ上がる銀河』はゴールデンバウム王朝が出来上がりつつある時、淘汰される側を悟った人々の行動が後の原作への繋がりを感じられてなかなか良かった。2021/04/18

Tanaka9999

39
2020年初版、東京創元社の文庫本。6編。題名のとおり銀英伝のトリビュート短編集。懐かしい思いがした。私にはヤンが好ましく、皇帝ラインハルトはどうも好かない。たぶん「冷徹」な人物を好まないから。6作目、皇帝ルドルフの時代。正伝や外伝にも皇帝ルドルフについてほとんど記載がなかったと思うが、もう少し記述があったらと思う。3作目、艦隊戦という宇宙の戦闘の戦略を記述するというのはかなり難しいらしく、これもうまく伝わらない。ちなみに、本伝で最も面白くなかったのはフェザーンの政治だった(ラストの伏線に繋がったが)2021/07/21

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