内容説明
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「まんが」で読み直す世界的ベストセラー。
世界的ベストセラー『星の王子さま』の翻訳まんがです。
原文を読み解き、その作品世界を「まんが」として表現しました。
翻訳・文は、長年この企画をあたためていた奥本大三郎。『ファーブル昆虫記』の完訳でおなじみのフランス文学者です。今回のまんが化にあたり一般に流布されている表現をあらため、より物語世界がわかりやすい自然なニュアンスにしました。
「まんが」は、絵本作家でありイラストレーター、そして本書のデザインも担当した、やましたこうへいです。関連資料にあたっては細部の正確さにこだわり、詩情豊かな珠玉の作品となりました。
文章では読み飛ばされがちな場面も、絵があればこそ、原作者の想いに気づくことがあります。たとえば王子さまは夕陽を見ることが好きで、パイロットと砂漠の夕陽を見に行くという短い章があります。このシーンの美しさや、夕陽を浴びた王子さまの寂しさは、まんがだからこそより伝わり、理解されます。
そのほかにキツネとの哲学的な会話、砂漠から帰ってきたパイロットの日常など、文章ではなかなか想像できない、美しくも切ない新たな「星の王子さま」をお届けします。
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノビー
7
全編カラーでまんがというより絵本のような優しい絵で描かれている。装丁も豪華で税込み3080円もする。「大切なものは目に見えない。物事は心で見ないとよく見えないものなんだよ」というきつねの言葉が染みる。2020/12/11
ペンギン
6
星の王子さまが難しくて何度も挫折し、書店で本書を見つけ、これなら最後まで読めるかも、と思って手に取りました。最後まで読めたけど、やはり難解(汗。もちろん、子供の心は持ち続けたいです。また読むね、それまで待っててねって感じです。2021/02/14
わんにゃん
2
アントワーヌさんの中の子ども心が王子さまで、そのバラが彼女のことだという例えもあるんかな...。それならラストシーンはどういう意味なんだろう。それにしても、この作品は清々しいほどにテーマが一貫しているな。私の解釈とは少し違う部分もあったけど、絵があることで色々考えさせられたし面白かった。「星の王子さま」がとても好きな方や、逆に難しくて理解できない方は一読オススメします。★★★★★2020/11/04
yosi
0
表紙が安っぽいので舐めてかかったらとんでもなく素敵な本だった。王子さまもパイロットも、他の星の大人たち、バラの花、そしてキツネが生きいきと動いている。あのヘビだってとても大きなキャラクターに見えた。◆かなりしっかりした本だからお値段もそれなりに張るけど、それでも手元に置いておきたい、みんなに読んで欲しい本だ。◆星の王子さまは1度読んだだけでは理解が難しい話なので、深く考えるための助けになる本だと感じた。◆このまんが版の著者コンビは、他にもファーブル昆虫記を書いているみたいなのでそちらも楽しみだ。2023/02/12