内容説明
聖徳太子の名前は知っていても、「和の国」の歴史は知らないというすべての日本国民へ。
教えられない歴史を補う副読本。
【目次】
序 章:共同体の「根っこ」への攻撃
米国の始まりはメイフラワー号か、黒人奴隷船か
「和の国」の「根っこ」を攻撃する歴史記述
第1章:辺境異民族征服史観
かくて蝦夷は「和の国」に迎え入れられた
アイヌとの同化・融和・共生の歴史
辺境異民族征服史観が教えないこと――国家の護民機能
第2章:キリシタン迫害史観
中学生が教わるキリシタン迫害史観 冷戦――信長VSキリシタン
第二次冷戦――秀吉・家康VSキリシタン
島原の乱――信教の自由を守る戦い
キリシタン迫害史観が教えないこと――政教分離と信教の自由
第3章:階級搾取史観
農民は搾取されていたのか?
階級搾取史観が教えないことーー差別と搾取をなくそうとした先人の苦闘
第4章:沖縄被差別少数民族史観
漢那憲和を通じて育った日本国民としての自覚と誇り
沖縄県民を1人でも多く救おうとした人々
沖縄本土復帰はいかに果たされたのか
沖縄被差別少数民族史観が教えないことーー沖縄と本土を結んだ人々の祈りと努力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
depo
2
図書館。先日、長崎・天草の「隠れキリシタン」の里を見に行ったが、いかにキリシタンが弾圧されていたか、いかにひどい目に遭ったかの説明だけで、何故そういうことになったのかの話しはなかった。キリシタンが大勢を占めていたとき多数の寺や神社を破壊し、日本人を奴隷として海外に売り飛ばしたのに。2020/12/23
okina
0
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️歴史観は多方面から作りたい。2021/08/07
Big West
0
「川を上れ、海を渡れ」日本の歴史を日本だけで見ずにその時世界で何が起こっていたのかの視点で見ると良く分かる、ということには大人になってから気が付いた。その視点で、信長秀吉家康がなぜキリスト教を禁止したのかを説明した章は目から鱗で、とても良く理解ができた。一方で、階級搾取史観については、特に被差別階級に関しては納得しきれない点がいくつかあり、賛同はできなかった。これも著者の言う「川を上れ、海を渡れ」を実践して色々調べながら読んだからこそ。だから一冊読むのに結構時間がかかるけど、その分楽しめます。2020/12/20
つかはらあつし
0
感動する、、、 すごい祖先がたくさんいる。2020/11/03