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内容説明
9.11後のNATO侵攻、タリバン政権の崩壊と混乱、そしてISの台頭…… 激動のなか、それでも国内で暮らし、あるいは難民キャンプで生活せざるをえなくなったアフガンの人々。 とりわけ、虐げられてきた女性たちは、その後どうなったのでしょうか? RAWA(アフガニスタン女性革命協会)を支援している日本の「RAWAと連帯する会」代表の著者が現地での活動を通して知り合ったアフガンの女性たちから聞いた話を「ファルザーナ」という一人の大学生のストーリーに再構成し、美しい絵とともに紹介する〈解説付き絵本〉を制作しました。 日本のメディアがあまり報じなくなった今も、そこで生き、考え続けている女性たちを知るための、糸口となる大人のための絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
14
米軍撤退を受けて一時期日本のマスコミも大騒ぎしていたけれど,それが下火になった今だからこそ,と,再読してみた。忘れない。忘れてはいけない,女性たちの物語。2021/11/22
めえめえ
5
著者はアフガニスタンのジェンダーに基づく暴力を研究されているかた。この物語は何人かの女性の取材を基に作られていて、ノンフィクションに近いフィクションです。アフガンの女性の進学率、識字率は低く、女性を一人の人間として扱っていない風習もありました。その中でも早くから女性のための活動拠点もあり困難な政治の中、水面下での活動は頭が下がります。大人だけで無く小学校高学年から読める本です。2020/08/19
しーちゃん
3
「ノンフィクションに極めて近いフィクション」とのこと。主人公ファルザーナを通して、アフガン女性の置かれている状況がわかる素晴らしい本だった。しかし、設定は2020年のカーブル。2021年現在、米軍は撤退しタリバンがアフガンの実権を握った。弁護士を目指し勉強に励むファルザーナはどうしているだろう。女性団体や民間シェルターはどうなったのか。簡潔な物語は、衝撃と悲しみをダイレクトに伝えてくる。あとがきでも涙がでた。2021/10/01