コルク<br> ヒゲとナプキン

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コルク
ヒゲとナプキン

  • ISBN:9784093865845

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内容説明

大反響のnote連載、待望の書籍化!

女として育てられ、現在は男として生きるイツキ、28歳。勤務先の旅行会社には「過去」は告げていない。2歳上のパートナー女性、サトカはイツキを愛しつつも、出産への思いを募らせていく。職場、恋人、両親…。社会や家族と生身で向き合った先に、イツキは光を見出せるか。

600万部ベストセラー『五体不満足』で世間の「ふつう」を問い直した著者が、いま一番伝えたいLGBTQの物語。男とは、女とは、そして家族とはなんだろう…。読者の価値観を根底から揺るがすnote連載、待望の書籍化!

「僕たちは何を怖がり、何を守り生きているのか――改めて考えてほしいです」
りゅうちぇる絶賛!!


【編集担当からのおすすめ情報】
「ヒゲとナプキン」は著者の乙武洋匡氏が、古くからの知人であり、現在はLGBTQムーブメントの旗振り役でもある杉山文野氏(NPO法人「東京レインボープライド」共同代表理事)の協力を得て、ともに作り上げた小説です。

著者は、あとがきで杉山氏についてこう綴ります。

<長い時間をかけて、何度も話を聞かせてもらった。友人として知っていたつもりでいたことが、決してすべてではなかったことを思い知らされた。彼の苦悩は、友人にもそう簡単には吐露できないほど複雑で、深いものだった。だからこそ、この苦悩と、社会の仕組みの理不尽さを世間に伝えなければとの思いがより強くなった>

杉山氏から託された思いを筆に宿した本作品は、すべての方々に読んでもらいたいと切に願います。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおり

29
内容を知らずに読みましたが。ツラかったです。身体だって家族だって、どんなカタチでもいいですよ。もちろん。ただ、自分の身内が···となると話しは別。別になってしまいます。まだ社会が完全に受け入れてるとは思えないし、完全になるのかもわからない。そんな中でカミングアウトしても辛い思いをするのでは?と心配です。(それに、自分だったら、自分を騙しながら体の性別に合わせて生きるのを選ぶような気がする。)そんなだから、わかってあげられないから、私に今出来るのは、放っておくこと···になってしまう😖2021/09/28

ゆうき

20
トランスジェンダーの杉山さん経験を元にされた"小説"で、エッセイ寄りの内容を期待していた私としては期待外れではありました。三人称で書かれているので、感情移入がしづらく、登場人物も個性的ではありますが基本善人ぞろいで現実味に欠けます。なんていうか、小説だなぁという印象。ただ、性を変える大変さと理不尽さを知ることができ、そこは素直に読んで良かったと思いました。2021/02/28

ヒラP@ehon.gohon

17
小説家ではない乙武さんのぶんしょうは、決してこなれていないし、彼らしい尖った部分も感じるのですが、バックに杉山文野さんという当事者がいて、実体験を包み込んだようなお話として、とても考えさせられる小説でした。 先に「元女子高生、パパになる」を読んでいたので、事実とは異なることは知った上で、当事者でないと描けない生々しいLGBTQの困難を感じとりました。 2024/06/13

きいみ

14
題名からしてLGBTQ系のお話なのかな…と思いながら読み進めたが、父親に精子提供を依頼する時はどうなるのかと思案しました。 イツキとサトカがお互いに良きパートナーに巡り合えて子供も授かることが出来て良かった。 乙武さんの名前に惹かれて手にとった本でした。 『五体不満足』を書かれたことにより、障がい者の方々の社会情勢が少しずつ明るい未来へと変わっていった様に、『ヒゲとナプキン』により、LGBTQが話題にならない程自然に『世間でいうフツウの世界』に混じり合って暮らしていけることを望みます。2020/12/19

バトルランナ-

10
リズム感が苦手。古市 憲寿とライター一緒⁉️ でも仕事上、どうしても読み切りたかった。 周りにlgptpがいないのはカミングアウトしにくい環境だからと言うくだりにスマッシュ。3.5点。2021/02/06

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