けいそうブックス<br> 天皇と軍隊の近代史

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けいそうブックス
天皇と軍隊の近代史

  • 著者名:加藤陽子
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 勁草書房(2020/11発売)
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  • ISBN:9784326248506

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内容説明

『戦争の論理』(2005年)以降に発表された論文のなかから読みやすさと読み応えを兼ね備えた論考を選び、昭和期における天皇と軍隊の相克を論じた書き下ろしの総論とともに収録。明快な論理と筆致で事実を照らし、歴史を捉える新たな視角を提示する論文集。近代日本の政軍関係の特質を析出し、国家の意思決定の背景を説き明かす。

目次

はしがき

総 論 天皇と軍隊から考える近代史
 1 天皇と軍隊、その特別な関係
 2 軍の論理と「幕府」論の存在
 3 徴兵制と軍人勅諭
 4 宮中側近への攻撃と満州事変の作為
 5 共産主義の影
 6 士官候補生の天皇観
 7 事件の計画性について
 8 上海事変の持った意味とは
 9 皇族という不安と詔書渙発
 おわりに

第1章 戦争の記憶と国家の位置づけ
 はじめに
 1 戦争の記憶
 2 日清戦争研究の現在
 3 日露戦争研究の現在
 おわりに

第2章 軍国主義の勃興──明治維新から第一次世界大戦終結まで
 はじめに
 1 日本の朝鮮観・中国観の特質
 2 政軍関係の特質と構造
 3 日清・日露開戦の過誤と正当化の論理
 4 植民地帝国日本の権益と国際情勢

第3章 第一次世界大戦中の「戦後」構想──講和準備委員会と幣原喜重郎
 はじめに
 1 背景となる時代状況
 2 会議録の分析
 3 どのような論拠で利権を奪取するか
 おわりに

第4章 一九三〇年代の戦争は何をめぐる闘争だったのか
 はじめに
 1 国際軍事裁判所条例の革命性
 2 指導者責任論が成立した背景
 3 一九三〇年代アメリカの「中立」
 4 日中戦争を語る語彙から見えるもの

第5章 総力戦下の政─軍関係
 はじめに
 1 政軍関係論と第一次大戦
 2 統帥権の内実の変容
 3 宣戦布告なき戦争
 4 対米英蘭戦争へ
 おわりに

第6章 大政翼賛会の成立から対英米開戦まで
 はじめに
 1 欧州情勢の激変と近衛新体制の始動
 2 国策決定の新方式と非決定の内実
 3 「革新」派の論理と大政翼賛会の成立
 4 三国同盟の調印と自主的決定の確保
 5 国際関係のなかの日米交渉

第7章 日本軍の武装解除についての一考察
 はじめに
 1 武装解除をめぐる攻防
 2 昭和天皇と遼東還附の詔勅
 3 アメリカのジレンマ
 4 実際の武装解除過程
 おわりに

第8章 「戦場」と「焼け跡」のあいだ

あとがき
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

27
軍隊を、天皇との直接の結びつきによって政治的な対立から中立の場所に置こうとした明治の構想。昭和になり国内の動きからも国家を守るのも軍隊の役割だという定義。複雑に絡み合っていく過程を追う。◇一つ一つの情報は知ってたこともある、でもたぶん都度、物語として単純化して受け止め、スルーしてきたことたちだ。スルーせずにそのままにしておくこと。たいへんで、そして、適当につまみ食いして理想化しようとする人たちに対して、あまりにも少数派の力弱い振舞いでもある。…半畳入れつづける?でもそのためにも、学び続けていかねば。2020/04/29

ロッキーのパパ

14
評価は★★★★☆(満点は★★★★★) この分野に基礎知識を持つ人を対象にした本だけど、85ページからのリットン報告書の一文は多くの人に読んで欲しい。 「満州は日本の生命線であり、此の点に関しては日本は非常に敏感であり、何人と雖も日本の取れる立場を疑うことは許されないと云われました。我々は之を全部認めます。[中略]併し他の国民も亦それぞれ敏感なるべきものを持ち、又日本が満州に就て感ずると同様に非常に強く感ずる所の在るものを持っていることを申上げ度いと思います。[以下略]」2021/01/12

ケニオミ

14
「なぜ日本は第二次世界大戦を戦わなければならなかったのか」は答えを見つけなければいけない生涯のテーマだと常々思っています。そのため、本書も僕にとって必読書だと思い手にしましたが、中途挫折してしまいました。何せ読みづらい。学術書かもしれませんが、読者のことをもっと考慮して、ポイントをストレートに語って欲しかったです。まあ、僕も年をとって、難しい読書を嫌うようになった側面もあるとは思いますが・・・。2020/02/06

スターライト

8
『失敗の本質』を読んで、30年代から太平洋戦争、終戦までの間の軍部と天皇との関りがどうであったかが気になったので読んでみた。本書によると軍部が天皇を「利用」しながら戦争を遂行していく様子が明らかにされるが、天皇の主体性は薄く大元帥であったはずのその権力は発揮されないままの状態が続く。二度の原爆の投下、それに先立つナチス・ドイツの降伏の状況を見て終戦への決断をするのだが、「武装解除」にあたっての対立を三国干渉の例を引きながら終わらせたあたりに天皇の存在が際立つ。新資料による研究の深化を期待したい。2020/10/31

tellme0112

8
自分が習ってた内容から変わっている、ことを知る。分かりやすいように、整理してもう一回繰り返して言ってくれてるお陰で、違いに気づけたという…。優しい。2020/10/23

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