内容説明
広辞苑からは拾いきれない“はみだし語”を、日本の口承文化・落語の演目をもとに紐解く、他に類を見ない語学書。落語ファンはもちろん、言語マニアも必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
62
話し言葉も変化していることを強く実感しました。私自身も職場で30年近く年齢が離れていると通じない言葉があることを経験しています。落語の世界も同じで、噺家さんによっては、言葉の意味を説明してから本筋に入る方もいらっしゃいます。わからないから伝わらないことはあるけれど、そこに想像が働くことも大切だと思います。使われなくなった言葉の中には、そこに言葉が伝える姿を感じさせるものもあります。2021/01/08
いづむ
8
落語に出てくる言葉や表現や洒落は今ではなじみがなく通じなくなってしまったものも多くあります。でも本書で噺とともに挙げられたものを読むと、日本人が営んできた生活や習慣に根ざした言葉の豊かさと遊び心に興味がつきず自分も真似してみたくなる表現がいっぱい。衣食住など生活様式や地域性などがどんどん均一・簡素化していくにつれて言葉も単純化していくのはもったいない!細かい意味がわからなくても落語を通して耳慣れていたいし、こうして書物で意味や背景を知るのを止めたくないものです。2022/11/05
アオイトリ
6
お酒をつまみにいつまでも聞いていたいような面白い落語談義。さすが編集者、言葉に対する造詣の深さにうっとり聞き惚れました。友人シンちゃんの合いの手で、緩急をつけているあたりは落語を聞いているようです。2021/04/07
Kazuo Ebihara
1
落語の噺に出てくる江戸言葉の表現、符丁、方言、接頭語、隠語などを取り上げ、 その用法や類語、語源について解説しています。 本書が取り上げた噺は75、言葉は130あまり。 落語はさげで観客をくすりとさせて締める時、 ふたつの意味がある言葉を使うことも多いですが、 これを瞬時に理解するには江戸言葉の知識を深めることが必要ですね。2023/06/12
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