- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
世界に広がった新型コロナウイルス。多くの感染者を出しただけでなく、世界経済や人類の生活様式にまで大きな影響を及ぼした。格差、制度の歪み、政治家の資質、デジタル化の必要性、国家による管理統制と自由のバランスなど、多くの問題が明らかになる。従来の経済危機とはどう違うのかについてデータに基づいて分析する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
32
もはや日本は先進国ではないと実感するが、止めをさされた。始めて先進7か国を知った大昔、どうしてカナダが入っているの?と思ったけど、今では一人当たりGDP30位(米の44%)、世界競争力ランキング34位、世界大学ランキングトップ100に僅か2校のみ(中国7校)の日本がどうして入っているの?コロナで日本の問題点の多くが明らかになったのに、解決の方向性も示せない政治家、変化を拒む経営者と既得権益者。自虐的になってしまうだけでした。日本のデジタル化だけでもさっさとやって欲しい。海外にいると不便で仕方ない。2023/07/22
uD
19
"悪魔の戦略"=「コロナで高齢者が死亡する方が長期的経済成長に役立つ」著者はこの考えに与してこそいないが一つの見方として提示している。ここから私見だが上記にはほぼ全国民が(建前でも本音でも)倫理的に反対するだろう。となると今日本政府が無能っぷりを存分に発揮しているのは、"わざと"なのでは?という疑問が頭を擡げる。もはや政府の迷走は静観するしかない、デモを起こさないのは国民性かもしれない。まず自分を守ることしかできない。次に自分の周りを守れるかもしれない、それらに注力する他ない。非力を嘆くよりできることを…2021/04/11
TAKA0726
12
コロナ収入激は国民の3割、失業率微増も雇用調整助成金で支えられている失業予備軍の休業者600万人。スウェーデンは集中治療室に入れる年齢制限を設け高齢者を見捨てる悪魔の選択。メルケルの「すべての国民はこの課題を自分の任務として理解し、お互いが規律を遵守し実行することで達成する」に対し、日本は休業要請は強制ではないので保証はしない。安倍はマスクと10万円は配った自粛要請や協力金支給は自治体がやると自宅で寛ぎ国は国民を見捨てた。日本の生産性の低さはデジタル化の遅れ。デジタル庁が果たして縦割社会を解消できるのか?2021/01/27
ピンガペンギン
3
図書館本。給付金支給後の2020年に1年前より顕著に支出が増加した項目は冷暖房器具、家具、あと和服が240%の異常な伸びだった。P119「給付金はほとんど貯蓄増加に回った、あとはエアコン、着物などに充てられた。」オンライン診療について。英国ではすでに軽度症状診察はAIが行うようになっている。中国は元々医師不足でオンライン診療アプリ登録者3億人超だ。日本では診療報酬が対面より安いのでオンライン診療が進まない。2018年日本の労働生産性は残念ながら先進国とは言えない状況に。韓国、トルコ、ギリシャより低い。 2022/03/11
アーク
3
過去の成功体験に甘んじて衰退状態にある日本がコロナウィルスでますます危機的な状況に追い詰められているのを嫌でも気づかされた本。そしてそれを裏付けるデータを見ると、危機感は更に強くなった。貧すれば鈍するというヤツで、日本はコロナ対策もそれにまつわる雇用対策も後手後手に回っていてとんでもない状態になっているよな。日本の未来を嫌でも暗示させられる一冊。2021/01/04