僕は令和で棋士になる

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僕は令和で棋士になる

  • 著者名:新井政彦
  • 価格 ¥1,564(本体¥1,422)
  • マイナビ出版(2020/10発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784839974688

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内容説明

正徳元年11月9日。次期名人を争う渦中にいた天才少年棋士・伊藤印達は、日本橋駿河町の呉服屋に仕立てが終わった小袖と羽織を引き取にいく途中だった。

「悪いことは言わねぇ、巾着を置いてさっさと失せな」

腰に太刀を帯びた男たちに取り囲まれた印達は生い茂るススキのなかに飛び込んだ―。

眼を開けるとそこは令和2年の東京。あらゆるものが江戸とは違う世界だった。

15歳で肺結核のため夭逝した実在の将棋指し・伊藤印達が、死の1年前に羽生善治、藤井聡太が生きる現代にタイムスリップしたら・・・。

『時空棋士』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞した新井政彦による、新しいタイムスリップ将棋小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

53
新風は人だけでなく社会を変える。将棋の世界なら藤井竜王がそうであるように。もし江戸時代の棋士が現代に現れたら。「ヒカルの碁」将棋版。400ページ超だが中学生も読める。ツッコミどころ満載でもタイムトラベルやループの考察は深い。私は【観る将】だし運命に抗うことを人の価値と考えているので作品世界に没頭した。強豪アマがプロ編入に挑戦する道は難関だが魅力あり。結末についても考えさせられた。同じ作者による「時空棋士」は本書の逆パターンらしいので読みたい。将棋に理解あるマイナビらしい作品。ファン獲得に貢献した?2023/02/08

14
実在の夭逝した江戸時代の棋士、伊藤印達が令和にタイムスリップする話。色々都合良すぎなところもあるが…実際に、印達もこんな体験ができたなら(泣)という気持ちで幸せを願いながら読んだ。あたたかい話。最近読んだ、棋士が主人公の本は全く盤面が出てこなかったが、この作品は長々符号が続き投了図もあり。こんなに符号が多い小説は初めてで驚いたが、出版社は棋書を多く出しているマイナビで納得。(マイナビで買うと棋譜データが付くそう)個人的には、将棋文化検定受験のときに勉強した知識が初めて役立った気分になる読書で嬉しかった!2023/04/05

Cham

13
14歳の天才棋士、伊藤印達が令和の時代にタイムスリップし、現代のアマチュア将棋のトップレベルで戦うという話。JINは天才医師が現代から江戸時代にタイムスリップだったが、その逆バージョン。棋譜も書かれているが、将棋には疎いので棋譜は全くわからなかったが、「強い人間は回りにいる人間に影響を与え、その人たちも強くさせる」というメッセージを理解した2020/12/27

ツン

11
ついにコロナの時代の小説が登場しました。登場人物がみんなマスクをしている。。実際の棋譜がちゃんと描かれていてすごいんですが、将棋がわからないのが残念です。でも、続編があってほしい。2020/10/23

色々甚平

6
将棋、タイムスリップ、青春、死生などを盛ったら、人間は全体的に薄味で「いい人」たちだらけの世界観になっていた。江戸初期のシーンはかなり短いので、事前にその時代の価値観や倫理観などを把握していないと現代に来てから急速に馴染むことが自然なのかがわからなかった。ただ、アマの世界での関わりなので、様々現状の人たちが現れて、強すぎる相手と当たれて清々しく対局を終えて、少年に手を差し伸べることができるところはアマならではの人々の裾の広さを感じられた。趣味で楽しんでる老若男女の姿もちゃんと生き生きとしているのが良い。2025/04/03

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